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『こんな俺は嫌？』
「…………………嫌ならもう突き放しとる」
『あはは！西畑やっぱり可愛いわ！』
機嫌が良さそうに俺を抱きしめくるりと回る。こいつの手にかかれば俺の体はすんなりと持ち上がってしまうらしい。
こういうところだ。こういうところも俺の男としての自信をなくさせている。
女だったらよかったのにって、思うようになってしまった。
俺が女ならこいつに好きって言ってもいいのかなとか、俺が男じゃなかったら恋愛感情も抱いてくれたのかなとか考えるようになった。
色々考えて、間宮に翻弄されてるのを思い知るたびに腹が立つ。
なんで男同士って付き合うたらあかんの？
このままじゃ結婚とか、出来ひんやろ。
「…間宮は俺が女ならよかったのに、とか思ったりすんの」
しまったと思ったときには声に出してて。
ほら、困った顔してる。
最近気付いた、あまり変化がないように見えるが間宮は些細な表情の変化がある。今だって眉が少し下がってる。
『俺は西畑が女の子の格好してるから可愛いって言ってるんじゃないよ。西畑自身が可愛いから、愛でてるの』
そこまで気にするならあまり褒めないようにする…なんて言うから、思わず間宮の腕を掴む。
別に言おうとしたこととかなくて、体が勝手に間宮を引き止めようとしてて。間宮は逃げる素振りなんてなかったのに、心の問題？なんか…雰囲気が、俺にもよくわからない直感的なものが働いた。
「俺、別にお前に褒められるのが嫌なんやない………から、褒められないほうが、ブスなんかなって思う………かも。知らんけど」
うわ。寒いこと言った。
めんどくさい女みたいな発言、自分の口から出るとは思わなかった。
『そんなところも含めて、西畑には何回も可愛いって言いたくなる。だから可愛いって言うのやめてあげない』
跪いて、悪戯な顔で俺の手の甲にキスを落とす間宮は王子様そのもの。
やっぱりこいつは一つ一つの動作が美しい。
触れられた部分が熱い。それ以上に心と、顔が茹で上がるように熱い。
「バカミヤ」
『ふふ。いつも通りの西畑だ』
俺が嫌がる素振りをしても間宮から離れない時点でこいつは俺が本気で突き放さないことを見抜いているんだ。
こんなにもこの男を理解するようになったのは、間宮のことをずっと見てしまってるからなのがめちゃくちゃに悔しい。
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まいジャニ#69の続き的なもの その辺の時期
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