なにわの白③【男主】 (ページ21)

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ある日のAぇページ21

※第三者視点

　

正門「誠也くんそろそろ機嫌直してくださいよ」
小島「これはダメなやつや。まっさん諦め」
佐野「そもそも小島くんが悪いんでしょ」

とある稽古場、末澤が拗ねているため思うように全体稽古が進まないある日のこと。
休憩があけたら稽古は始まるものの、雰囲気がよろしくない。

そもそも拗ねた原因は小島にあり、本人に自覚はないようす。
冤罪だとでもいうように両手をあげている。

佐野「小島くんが誠也くんのやつ食べるから…」
小島「置いてあったもん食べて何が悪いん」
正門「小島、謝り」

なんかすんません…と小島が反省の色なく謝ると正門が頭を叩く。
うわ痛そ…と佐野が怯えてるが止める様子はない。

正門「Aからの差し入れを誠也くんがすぐ食べるわけないやろ」
小島「え？あれAくんからなん！？」
正門「あんた知らんでバクバク食うとったん？」
佐野「信じられん…」
小島「あんな高そうな差し入れが俺らにくるん珍しいと思いながらつい」
佐野「アホや」

末澤の近くでは福本と草間がご機嫌取りをしている。
福本はチラッチラ正門に助けを求めているから、主に草間が相手をしているが…。

正門「やっぱり大晴には無理か…」

入れ替わるように正門が末澤のほうへ歩いていき、福本が小走りでこちらに来る。
佐野が役立たず…と呟くが重圧から逃れてお気楽な福本には届いてない。