なにわの白③【男主】 (ページ19)

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そんな間宮に、なにわ男子の曲を作らせる機会はあったと語る大倉。

最初の曲も間宮に作らせたかったと、間宮なら前のめりになっていいんですか！と言ってくれると思っていたのだ。

そうなる前に間宮が一つの武器を手放してしまったため、タイミングがなかったという。
それから間宮はなにわ男子としては舞台の演出がメインになっていた。

　
　

だが、間宮はやはり音楽を捨てられなかった。
ひとりでギターやピアノを鳴らしてるところを、大倉は度々見かけていた。
なにわ男子ではない時は無意識に楽器に触れていた間宮。

オールラウンドに楽器を扱える間宮は楽曲制作においても幅広く、やったことがなくても触れば感覚で出来てしまうらしい。
絶対音感を持っていることもそこに関連しているのだろう。

才能をこんなところで潰してはいけない。
なにわ男子の曲を作りたくなるように間宮には精神的にも変わってほしい。
その一歩として、間宮に、後輩グループの楽曲制作をオファーしたのだ。

彼らを見守ってきた間宮だからこそ、輝かせられると期待を込めて。

　

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＞Lil かんさいのみんなは喜んでくれましたか？
『自意識過剰じゃなければ！嬉しいですね』

『もう知ってるものかと思ってたんですけど、サプライズでみんなに黙ってたみたいです。僕が来たときなんて、なんでおるんやろって顔されましたし』
『あの子らに合う、最高にキラッキラな曲を作ったので期待しててください』

＞久々の楽曲制作はいかがでしょうか
『…楽しいです、やっぱり。どんな感じで歌ってくれるかなとか色々考えて。喜ばせることって楽しい。リトルがわーわーしてたの見て、新曲を披露するたびに喜んでくれてたファンの顔思い出して、泣きそうになりました』

『本当は振付までしてあげたかったんですけど、さすがにスケジュールがなくて。いつか彼らに振付までしてあげたい』

　

次の仕事がある間宮はLil かんさいに別れを告げその場を去った。
なにわ男子になってから初めての楽曲制作は、風向きも変わる良い結果に終わった。