夢は先輩の彼女になる事です！ (ページ9)

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episode9 ページ9

壱馬 side

頭が痛い…

壱馬「うぅ…健太君…」

健太「あぁ、壱馬か。なんだ」

壱馬「あのさ、ちょっと寝させて」

健太「授業中だろ？」

壱馬「頭が痛いんだよ…」

健太「馬鹿がいるから、休めるかな」

壱馬「馬鹿？」

健太「あぁ。まぁ寝てな。俺は職員室に用あるから」

馬鹿？馬鹿がいるって？誰か居るのかな

.

壱馬「失礼しまーす…」

ドアを少し開けると

ソファで寝ていたのは

壱馬「まじ？」

天使…だ

足音を立てないように

ゆっくり近づいた

保健室の開いた窓から

入ってくる風が

天使の髪の毛を揺らしている

壱馬「綺麗だなぁ…」

やっぱりこれだけ可愛くて綺麗な顔立ちだったら

彼氏の1人くらいいるよな…

ほっぺた…柔らかそう

天使の柔らかそうな頬に手を伸ばした瞬間

「触らないで下さい」

保健室の入口に俺より背の高い男の子

壱馬「…」

「触らないで下さい。俺の彼女に」

"彼女"

あぁ

俺の恋は

終わった