第35話、的なやつ ページ36
黄side
Aさんたちが向かった先で、爆発音がした。こっちまで揺れるほどの衝撃だった。目の前でニヤつく雑魚どもを蹴散らし、音がした方に向かう。
黄「ふっか！！Aさん！！」
目黒も翔太も、顔が真っ青になりながら走っている。かくいう俺も多分顔が真っ青だ。心臓の鼓動も速い。
道すがら阿部たちとも合流し一緒に走る。何が起こったのかは誰もわからないようだった。
黄「ラウ！？何があった！！」
爆発が起こったのであろう場所に着くと、瓦礫の前で座り込んでいるラウールがいた。
白「ふっかさ、」
瓦礫の方を指差してそう言うラウール。俺たちは必死に瓦礫の山をかき分けた。
血が滲む手のひらも気に留めず、必死に瓦礫をどかし続ける。しばらく続けると、阿部が悲鳴とも取れる声を上げた。
緑「ふっか！！！！」
瓦礫の下に埋まるふっかをどうにか助け出し、舘さんが具合を見る。
赤「大丈夫。骨は折れてるけど臓器にまではいってない。」
ひとまず胸を撫で下ろした。それと同時に、Aさんの安否は未だわからないままだ。
紫「うぁ、」
黄「ふっか！」
紫「A、ちゃ、連れて、かれた」
息も絶え絶えにそう告げたふっかの苦しそうな顔は、少なくとも痛みで苦しんでいるわけではなさそうだった。
どうにかボロボロのふっかと放心状態のラウールを連れて、ひとまず事務所に帰ることに。
桃「・・・何があったの」
俺たちが留守の間に帰ってきていた佐久間は、俺たちの様子を見て顔つきが変わった。
黄「ふっかが捕まって、助けに行ったら今度はAさんがさらわれた。」
紫「ごめ、おれの、せいで・・・」
白「僕が、Aさんのこと守れなかったから・・・」
それぞれに思うところがあり、空気が重苦しくなる。特に目の前でAさんが連れて行かれた2人は精神的ダメージが大きいようだった。
桃「Aちゃんが連れ去られたって時に、んな風に落ち込んでる場合かよ！さっさと助けに行かないと・・・っ！」
青「ちょっとまて佐久間！！」
桃「んだよ！！」
青「お前単身で突っ込んでも二の舞になるだけだろ！それに俺たちも無傷なわけじゃない！気持ちはわかるけど落ち着け！！」
佐久間は佐久間で、自分1人だけ何もできなかった悔しさと怒りで落ち着けない様子だ。近くの椅子に当たり散らして、それを止めている翔太も苦い顔をしている。
桃「だーっ！くそ！！」
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tihiro - omosirokunai (2021年12月7日 17時) (
レス) @page1 id: 2adfc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - まゆさん» うわ、めちゃくちゃ嬉しいです！！めちゃくちゃモチベになります！頑張ります！これからも宜しくお願いします！！ (2021年8月9日 16時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 主様のお話の最後の次週予告？みたいなのがめちゃめちゃ好きでお気に入り登録させていただきます！そのギャグ線欲しいぐらいですｗもちろんお話も大好きです！更新楽しみにしています。 (2021年8月9日 13時) (レス) id: c1fb10ca7d (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - Emiさん» ありがとうございます！凄く嬉しいです！頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2021年7月20日 20時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
Emi(プロフ) - 面白いし続きが気になる！楽しみにしてます (2021年7月20日 15時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2021年4月20日 18時
