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そうやって話しているうちに、Aさんの家の前まであっという間に辿り着いてしまった。
紫「ん、お家ここ？」
貴「あ、はい。わざわざありがとうございました。」
紫「いーえ、じゃあまたねAさん」
正直もう少し話を聞きたいところだけど、お家に着いちゃったものは仕方ない。Aさんが帰るのを見届けて、俺も帰ろう。
そう思い、俺は手を振った・・・んだけど、
貴「またね、って・・・こんなやつとまた会うつもりなんですか？」
不服そうというか納得いかない様子というか、そんな表情でこちらを睨んでいるAさん。
紫「え、なに、もう会ってくんないの？」
貴「いや、自分の本性知ったのにそれでも会う気があるやつがいるとは思いませんでして」
なんとも憎たらしい顔をしてそういうAさんのほっぺを掴みながら、
紫「さっきも言ったでしょーよ、これで嫌いになれるほど俺の一目惚れ軽くねーんだって。」
なんてちょっとカッコつけて言ってみた。
貴「ﾝﾝﾑﾑﾑﾝ！！！」
・・・Aさんはあんまり聞いてなかったみたいだけど。
貴「もう！私これでも一応うら若き乙女なんですけど！？」
紫「ごめんごめん、あんまりにも不貞腐れた顔してるから」
拗ねてそっぽを向いてしまったAさんの機嫌を戻すの、大変そうだなぁ・・・
紫「ほら、今度ランチ行くでしょ？そん時好きなもん買ってあげるから！ご機嫌なおして？」
こういう時は、物で釣るに限る！妹にもそうしてきた！！
貴「私が物で釣れるようなお子ちゃまだとお思いで？？」
・・・見事に失敗しましたね。はい。
俺の妹より気難しいんだったこの人。もう、仮面脱いでくれたと思ったらこれだよ・・・可愛いけどさぁ
紫「えぇ・・・じゃあどうしたら機嫌なおしてくれる？遊園地行く？」
貴「遊園地・・・」
ちょっと目がキラキラした。・・・遊園地で釣れるのもお子ちゃまな気がするんだけどなぁ
貴「夢の国ですよ？それ以外は認めませんからね？」
そんな可愛いわがままで引くような男じゃありませんよ俺は。
紫「りょうかい。じゃあ、ランチを遊園地デートに変更でいい？」
貴「デート、とは一言も言ってませんけど・・・いいですよ。今週末、楽しみにしてますね。」
紫「うん、俺も楽しみ！じゃ、今度こそまたね？」
貴「・・・また。」
ボソッと呟かれたそれは、せめてもの抵抗のつもり・・・だったのかなぁ。
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うさのすけ(プロフ) - 深澤リアコさん» ありがとうございます！作者の私もなかなかめんどくさい性格なので、「親近感が湧く」と言ってもらえてとても嬉しいです！少しずつにはなりますが頑張りますので、気長にお待ちくださいませ！ (2022年1月22日 15時) (
レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
深澤リアコ - 私も夢主ちゃんみたいな性格なんで、親近感が湧いてきます。更新まっています。 (2022年1月22日 0時) (レス) @page16 id: 00c4a8b38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2021年9月25日 0時
