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仕事終わり、まだ一目惚れを引きずる俺を飲みに連れていった照と翔太。佐久間は見たいアニメがあるらしく帰っていった。
青｢遊びまくってたくせに、いざガチになるとこんなになんのかよ｣
半笑いでつついてくる翔太をあしらいながら、ビールをあおる。
紫｢俺だって不覚だったし！｣
黄｢一目惚れはしないタイプって言ってたのはどこの誰なんだろーなぁ｣
紫｢ほんとだよなぁ〜｣
枝豆と軟骨の唐揚げをアテに進む酒。いくら振られたとはいえ、酒のペースを調整できるぐらいには正気を保っている。帰る頃合いになっても、俺はほろ酔い程度で収まっていた。
一方、俺の恋バナなんて珍しいものをアテにハイペースで酒を飲み見事に潰れた翔太は、結果的に照に付き添ってもらい帰っていくことになった。普通さ、振られて傷心中の俺がそのポジションなんじゃないの？なんて文句は、まあ翔太だしなぁ・・・で片付いてしまう。さすが我らが誇る5歳児。
紫「せめて名前とか、聞きたかったな・・・」
俺の心を占めるのは、半日以上経っても相変わらず、風に吹かれる彼女のことだった。
月に照らされ、1人でのんびり帰り道を歩く。こんな時ぐらい、感傷に浸っても許されるよな
紫「はぁ・・・・・あれ？」
道すがらにある公園に、みたことのある人影。
あの子だ、
ずっと頭の中に思い描いていた彼女だと分かった瞬間、俺の体は動き出していた。
紫「あの！！」
ベンチに座って缶コーヒーを飲んでいる彼女に、声をかけた。
貴「・・・あっ、今朝の」
少し声をかけただけの俺のことを覚えていてくれた。それだけで胸がいっぱいになりそうだったが、それで満足していてはいけない。
紫「あの、名前だけでも教えてもらえませんか！」
名前も知らないまま失恋するなんて、モテ男の名が廃る！
貴「・・・A、です」
紫「A、さん・・・」
名前まで可愛いな、でも苗字までは教えてもらえなかったな、フルネームは無理か・・・
紫「すいません、今朝も急に声かけちゃって」
貴「いえいえ！まあ初めてのことだったのでびっくりはしましたけど・・・」
こんなに可愛いのに、ナンパされたことないのか・・・？世の男どもは見る目がないなぁ！
まあナンパではあるけど、少しでも彼女の記憶に残ることができたならそれで満足、とするか。
正直、諦められる気はしないけど。一目惚れの威力って案外高いんだなぁ、この歳になって知ることになるとは・・・
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うさのすけ(プロフ) - 深澤リアコさん» ありがとうございます！作者の私もなかなかめんどくさい性格なので、「親近感が湧く」と言ってもらえてとても嬉しいです！少しずつにはなりますが頑張りますので、気長にお待ちくださいませ！ (2022年1月22日 15時) (
レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
深澤リアコ - 私も夢主ちゃんみたいな性格なんで、親近感が湧いてきます。更新まっています。 (2022年1月22日 0時) (レス) @page16 id: 00c4a8b38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさのすけ | 作成日時：2021年9月25日 0時
