Cut 64-�� ページ24
-Mushimegane-
Aちゃんの出演回数が増えていくと自然に僕に対する敬語は消えていった。そして、それに反比例して彼女に対するアンチが増えた。
僕らは、どこかでこうなる予想は出来ていたのに具体的な対策を立ててなかった。
む「どうしたもんかな…」
下手にアプローチすればさらに炎上するかもしれないし、Aちゃんのメンタルだって弱くはないにしてもいつまで保てるか…
そんなある日。
『虫さん。』
む「どうしたの？」
『私に…編集を教えてください。』
キュッと固く結ばれた唇に緊張を含んだ声。
表情はまさに真剣そのものだった。
彼女の機械音痴っぷりを知ってる僕からすれば、正直断りたかったけど…
む「んー…反応ない時にクリック連打するのと、よく分からないポップアップ出た時にとりあえずはいを押す癖は治そうね。笑」
『はい…』
控えめに言っても骨の折れる作業だった。
それでも根気強く付き合った。
何よりも直向きなAちゃんの為に出来ることをしようと思った。
『…変？』
む「ううん。カットも自然だし概要欄も味あるし…よく頑張りました。笑」
『よかったぁ…』
安堵の表情を浮かべるAちゃん。
む「でも、なんで急に編集やろうと思ったの？」
『んー…じゃあ虫さんには話す。笑』
む「？うん。」
キョロキョロと部屋を見渡して、僕以外に誰もいないことを確認すると徐に口を開いた。
『自分の存在価値を上げたくて…』
存在価値…ねぇ。
む「アンチ…気になる？」
『気にならん訳じゃないけど、湧くのは仕方ないやん？みんなが愛されとる証拠。笑』
くしゃっと笑う彼女がこの時ばかりは心配になった。
『だから無理に好感度あげようとせずに、まずはこのグループにとって必要な存在になろうって。』
む「それが編集か…」
安直な…でも何もしないよりはいい。
て「飯いこー」
『あ、うん。どこ行く？まんぷくや？』
て「なんでお前それ一択なん 笑」
僕らからすればAちゃんの存在は必要不可欠なんだけどな…
む「ん？なにこれ。」
机の上に雑多に置いてあったノートには編集手順や専門用語が事細かに書いてあった。
なにが大事なのか分からないくらい赤文字だらけだけど…
決して要領のよくない彼女が、僕は素直に好きだ。
後に彼女の編集能力は僕らにとって本当に必要不可欠なものとなるし、視聴者からも一目置かれる存在になるんだけど…この時はまだ誰も知らない。
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moone(プロフ) - 樺倉桐華さん» はじめまして！！コメントいただきありがとうございます！キャラがブレないように頑張ります。。笑 よろしくお願いします！ (2018年10月1日 23時) (
レス) id: a25580ebed (このIDを非表示/違反報告)
樺倉桐華 - 夢主ちゃんのキャラが好きです！ これからも更新待ってます！！ (2018年9月30日 10時) (レス) id: dc75935ff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moone | 作成日時：2018年9月18日 2時
