帰ってきたあの子

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出久side


かっちゃん達が前に飛び出した時黒い霧が僕達を襲う




暗い霧に包まれる時懐かしい声が聞こえた




『いずくん！！』






ぱっと視界が明るくなった時には





｢わぁぁ！？水難んん！！！｣





水難ゾーンに落下していた




水の中に落ちると中には敵が待ち伏せていた




敵｢おめーに恨みはないけどサイナラ！！｣



そう言って迫ってくる



やばい！！


そう思ったが



ﾄﾞﾌｯ



危機一髪と言えばいいのだろうか




蛙吹さんが助けてくれた




長い舌で僕を持ち上げ、水面に浮かんでいた船におろしてくれた





この水難ゾーンにいるのは僕を含め、蛙吹さん、それから峰田くんの3人だった



船の上に上がれたことはいいとしても水難ゾーンには敵が1人だけでなく何人もいて囲まれてしまった




峰｢大漁だぁぁあ〜!!!｣





｢奴らにはオールマイトを倒す算段がある…多分…その通りだ…それ以外考えられない…！｣




いつものようにブツブツと呟く



なんでころしたいんだ？



敵…悪への抑止力となった人だから…？



一人で平和の象徴と呼ばれる人だから…？




…いや




｢ていうか…今理由なんて…｣





『君はヒーローになれる！』



『嫌いじゃないよ！？』







｢理由なんて…｣







『来いよ緑谷少年！』




『もう大丈夫！私が来た！』




｢理由なんて…!!｣







" 知るか！！ "






｢奴らに…オールマイトを倒す術があるんなら…!!僕らが今…｣





僕らが今すべき事は






｢戦って…阻止する事!!｣








僕らができる最善策を考えた



無茶でもいい



怖くてもいい




制御不能にならない程度に






｢DELAWARE SMASH!!｣







結果的に勝つことは出来た



でもかなりすごい博打をしてしまった




指がズキズキと痛む






水辺を沿って歩いていると遠くで相澤先生と透目さんが戦っているのが見えた







これが間違いだった







峰｢え…？まさか緑谷。バカバカバカ…｣




｢邪魔になるようなことは考えていないよ！｣




僕らの"力"が敵に通用したんだと錯覚してしまったんだ




｢ただ隙を見て…少しでも先生達の負担を減らせればって…｣






そっこりと近づいていく







死｢ところでヒーロー。本命は俺じゃない｣






目の前に見えるのは相澤先生が得体の知れない生物にボロボロにされている光景だった





｢ー…!｣







あまりの恐怖に声が出なかった

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