【呪術廻戦】圧縮系呪術師 弐【男主】

#13 共闘とコンビネーション ページ6

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天与呪縛を再び封印し終わったところで、先程から感じていた気配の持ち主達に背後から声をかけられた。



『…早かったね』


伏「Aさん！！」


希「よぉ、A。らしくなくボロボロじゃねぇか」



相手は特級だと聞いてるはずなのに、いつも通りの真希に少し泣きそうなる。

ホント、俺の仲間は頼もしすぎる…。



『…うるさいよ、ばかぁ』


希「で？ オマエ一人で祓(殺)っちまったのか？」



恵が俺の体を支えてくれるので、ありがたく手を借りて立ち上がる。
流れっぱなしだった血を袖で拭っていると、真希から質問が飛んできた。



『…そうだったらよかったけどな。俺一人じゃ足止めが限界だったみたい』


伏「それでも生きてるだけ凄いですよ」


希「…だな。オマエは良く頑張ったよ」クシャッ



真希が髪だけを撫ぜるように優しく頭を撫でてくれる。
二人がストレートに褒めてくれるから、こんな状況なのに顔が綻んだ。



『…ん。そっか、へへっ』


伏「(かわいいなこの先輩(ひと))」


『恵、ありがと。もう大丈夫』


伏「！ あ、あぁ。はい、」


『？』



和やかな雰囲気も束の間、瓦礫の山が崩れだして、中から溢れてくる呪力。



希「恵、"アレ"寄越せ」



真希が手に持っていた刀を地面に突き刺し、恵に呪具を催促する。


あれ、あんな刀持ってなかったよな…？



『…その刀どうしたん？』


希「ん？ あぁ、奪(もら)った」


『あぁ、そう…』



俺の中に刀を持っていた人物が一人浮かび上がるも、すぐに掻き消した。

すみません、後で返させますので。


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