【呪術廻戦】圧縮系呪術師【男主】

# ページ47

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伏「生きてますか！！加茂さん！！」



背後で呼びかけている恵の声を聞きながら、悪化したこの状況の打開策を考える。

今本体に【我楽多(トラッシュ)】をかけてはいるが、抵抗力が強く 外からの圧縮で動きを止めるのが精一杯。
このままだと先に限界がくるのは俺だ。





───"今のままでは"。





…これはもう奥の手を出すしかないな。


唯これは俺にとっても危険な"諸刃の剣"。

そうなる可能性を減らす為にも、恵に二人を連れてこの場を離れてくれ と伝えようとした時だった。



狗「高菜」


伏「狗巻先輩！！」



後ろから棘が俺を追い越し、特級に近付いていく。



『っ棘！！ もうそれ以上は…！！！』



止めようとしたが遅かった。



狗「【ぶっとべ】」



後方の屋根を勢いよく壊しながら吹っ飛ぶ特級。

崩れ落ちる棘の体。




咄嗟に術式を解き、棘の体を支える。



──クソッ！
何やってるんだ俺は！！ 棘にばかり負担をかけさせて、自分は決断するのが遅すぎる！！！


守られてばかりで対等に友達だと胸を張って言えるのか…！？




そんなものはただの"お荷物"だ！！





駆け寄ってきた恵に棘を任せる。



伏「…Aさん？」









───もう、誰も傷付けさせない。



大事なものを守る為なら、大嫌いなこの"呪い"ですら 利用してやる──！！





『悪い、恵。二人を連れて此処を離れてくれ』


伏「っアンタ"ソレ"…！」



懐からいつものキューブとは違う真っ黒なキューブを取り出す。



『俺が足止めしている間に、二人を安全な場所へ。それから他の術師を連れて戻ってきてくれ』


伏「解放するつもりですか…！
特級相手にそれやったら、どうなるかくらい、」


『大丈夫』


伏「！！」


『今は、負ける気がしないんだ。
だから恵──、



"頼んだ"』



顔だけ恵の方を向いて、安心させるように微笑む。



伏「……っ、」ｷﾞﾘｯ



恵は脱兎を発動させて二人と共にこの場を離れてくれた。


＊

ここから少しだけ主人公のターン入れます。

本来の力が明らかに…！？

＊

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