遭遇 ページ10
＊
小テストの授業も終わり、声をかけてくるクラスメイト達を軽く相手して教室を出た。
良い奴らばかりだが、
俺のせいで危険な事に巻き込みたくないからだ。
だから家族のいない俺にとって東卍のやつらは当然優先順位が高いし、タカなんて多分自分よりも優先すると思う。勿論タカの大事なものもだ。
学校を出てコンビニに新作アイスを買いに向かうと、丁度買い物を終えて出てきた壱番隊の副隊長、松野 千冬に遭遇した。
このコンビニは千冬と、そして彼の所属する隊の隊長である場地 圭介(二人は同中)が通う学校と俺の通う学校との中間くらいにあるので、こうして偶に鉢合わせるのだ。
『ちーふーゆー』
千「！、アヤノくん！」
俺に気付くと パアッと目を輝かせてこちらに駆け寄ってくる千冬。
うーむ…、圧倒的犬属性。そして癒し枠…！
ふわふわなその髪に手を置き、少し乱暴にわしゃわしゃと撫でる。
「やめてくださいよー」と言う割に顔は嫌がってないから またかわいいのだ。
ふと髪の隙間から見えた耳に、見覚えのあるピアスが着いてるのを見て そっとそこに触れる。
千冬はピクリと肩を揺らしたものの、抵抗はしなかった。
『…これ、着けてくれたんだ』
千「…っス。アヤノくんがくれたモンですから」
千冬の耳に着いていた見覚えのあるピアスは、以前ピアスホールを塞いだ際に使わなくなってあげた俺のおさがりのピアスだった。
控えめに頬を染めて、照れくさそうに笑う。
あまりにも純粋に喜んでくれるものだから、少し意地悪したくなって。
『…ねぇ千冬。ピアスをプレゼントされる意味って、知ってる？』
千「意味…っスか？」
『そ』
真剣に考えてくれる千冬だが、早く反応を見たかった俺は彼の耳を触りながら目線を合わせて答えを教えた。
『意味はね、
────"どこにいて何をしていても自分の存在を感じてほしい"』
千「！？」
ぶわわっと瞬時に赤くなる千冬の顔。と耳。
ぱくぱく、と口を開けるもびっくりし過ぎて言葉が出てこないみたいだった。
『…あっははは！！
千冬その反応さいっこーう(笑)』
千「〜〜〜揶揄ったんスかアヤノくん！？」
『ごめんって。
──────────。
…そーだ、ちょっと待ってて！』
＊
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2023年2月18日 22時) (
レス) @page50 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
くろーーーー。 - (*´д`*)ﾊｧﾊｧ好きすぎる･･･！！！これからの物語めっちゃ期待してます！！！！！ (2021年11月30日 21時) (レス) @page4 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴奈 | 作成日時：2021年11月30日 15時
