俺、ただの人間なので。

・ ページ37

(埒が明かないッ！！)



「うぅ、当たらない、あたたたた、、」


斧は思ったよりも重かったのか
振り上げるのが毎回遅い

というよりも
美術品やショーケースを壊しまくったせいで
警報音がけたたましく鳴り響く

その音が嫌なのか男は斧を捨て
両手で耳を抑え右へ行ったり左へ行ったりと
歩き回る


ﾏﾒｶﾞｼ「なぁ〜！！！うるさいんだけど
　 何これ、どうなってんの！？」



資料を抱きかかえたマメガシが
警報の音にびっくりしたのか会場に来たのだろう



そんな大声を上げたマメガシの方を
勢いよく、グリンと首を曲げて向く男




それにビックリしたのか



ﾏﾒｶﾞｼ「うえぇッ！？
　 何だコイツ！！！！！！！！！」



『あ、バカ！』



「ゲェッァ！」





バタンと男が倒れる




ﾏﾒｶﾞｼ「ど、どうしよう！！
　 びっくりして手が出ちゃった！！」


(も〜！！！！！)



やってしまったのなら仕方がない

いや、これはもしかしたら
運が良かったのかもしれない



『早く逃げるぞ！！！』


ﾏﾒｶﾞｼ「えっ！？」



倒れた男を背負い
美術館の出口へと向かう

警報が鳴り始めてからもう5分以上は
経っているはずだ




『警備員が来る！』




どうせ監視カメラで特定されるんだ

なら”今捕まる必要性はない”




『早く走れ！
てかお前が背負えよッ！』


ﾏﾒｶﾞｼ「えぇ〜！資料持ってるから無理ィ〜」



クソ

可愛く言いやがって





お前もう25歳だろッ！！！！！！







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
作者です。更新遅くなりすみません。
多忙すぎて死ぬ・・・

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す