俺、ただの人間なので。

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ﾏﾒｶﾞｼ「なぁなぁ〜、面白い話ないのぉ〜？」


『ねぇよ 黙れ』



マメガシがあまりにもうるさいので
作業室に戻ってきたのだが

戻ってきてもうるせぇな、こいつ



ﾏﾒｶﾞｼ「・・・・Aってさぁ
　 面白いのに面白くないよね」


『はぁ？』


なんだその矛盾は



ﾏﾒｶﾞｼ「お話1つでもいいからしてくれたって
　 いいじゃあ〜ん」


『分かった
面白いと言わせればいいんだな

後悔するなよ』


カチンときた俺はソファにドカッと座り
マメガシに語り掛ける



『面白い話が3つある』


ﾏﾒｶﾞｼ「3つもっ！？」


目を輝かせるマメガシ
お前もう25だろ・・・

なんでそんな小学生みたいな顔できんだよ




まぁいい



『でもお前、今日うるさかったから1つだけな』



ﾏﾒｶﾞｼ「えぇ〜！！！！」



と言いつつも俺の話を急かすように
足をバタつかせる





『来週SPW財団の全支部のお偉いさんが集まって
パーティーやるんだってよ

しかもそのパーティーはSPW財団に関わってきた
資産家や政府関係者までいる

そんなパーティーで世にも珍しいものが
お披露目される

それがなにか、分るか？』



ﾏﾒｶﾞｼ「世にも・・・珍しい？
　 黄金の宝とか？」


『良い線行ってるけど違うぜ』



ビシッとマメガシに指をさし
足を組み



『”聖杯”だよ』



ニンマリと笑った

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