大切な笑顔 (ページ7)

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『大丈夫？俺が買い忘れして戻ってる間に・・・。怖かったでしょ？立てる？

　って、・・・アハハハハ！！ちょっ！待って！！

　この状況でオムライス、そんなに大事？？

　俺、君を心配してたのに。その恰好、予想外なんだけど(笑)』

だって、怖かったんだもん。
でも、オムライス・・・

「食べたかったんだもん・・・。食べたかったのぉーーー！涙」

彼は私の目線に合わせてくれて、

『うん、怖かったよね。よかった、無事で。

　・・・オムライスも無事で・・・。(笑)』

『あーー、マジで我慢できない。
　ってか、いつもの独り言も面白いし、ツボすぎなんだけど(笑)』

「・・・。
　助けて頂いてありがとうございました。
　でも、私、そんなに面白くないし。」

『・・・ごめん。気分悪くした？？』

「それに、いつもマスクで・・・怖い」

『あぁ。そっか。でもマスク外しても怖い人相って言われるけど・・・。』

そっとマスクを外す彼。

『名乗りもせずに、君を笑ったりしてごめんね。

　俺、

　今市隆二っていいます。』

そう、それは平凡な私の日常の中に、いつのまにかいつも入り込んでいた、そして心を惑わす彼との最初の交わりだった。