轟君の左側。 ページ40
──────────
────────
──────
ﾗｸ｢みんな、どこに行っちゃったんだろ……｣
緑谷君と別れた後、尾白君とか障子君とか口田君とか…みんなとお昼を食べる約束してたんだけど…探せない……ていうかコレって……
ﾗｸ｢僕…迷子……？｣
確かに全然人が居ない…ッ!!
薄暗いし……ここ何処だろう。いくら雄英高校の生徒だって言ってもスタジアムに入ったのは初めてだったから…。
ﾗｸ｢どうしよ……迷子のまま午後の部が始まっちゃったら…ッ!!そうなったら、誰にも気付かれずに1日夜も過ごすことになる……？そしてそのまま忘れ去られて……う…うぅぅぅ……｣
どうしようもない不安が襲ってきて、目の前がぼやけ始める。なんでもないこの場所も無機質な迷宮に見えてきた。
そんな時、ぼやけた視界に何かが映りこんだ。
その
ﾗｸ｢あ……うぅ…!!よかったぁ…ぐずっ……人が居t……｣
目に浮かんだ涙を乱暴に拭ってクリアになった視界が捉えたその人は、ベージュ色の髪の毛…赤い眼…つり上がった目尻……ッ!!
ﾗｸ｢ヒッ…ヒィイイイイ……むぐっ!!｣
ﾊﾞｸｺﾞｳ｢うっせぇ…静かにしろ…!!｣
そこにいた人物は爆豪君で…もはや条件反射のように叫び声を上げた僕の口を手で塞いだ。
え、これ今爆豪君が個性を発動させたら僕死ぬ……。
｢オ…イト……隠し…か…に……｣
｢…うよ……も…本当に……｣
誰かいる……？
この先にいるみたいだけど、声が反響してここまで聞こえてきてるみたい。
ﾗｸ｢
ﾊﾞｸｺﾞｳ｢あ゛？デクと半分野郎だろ…｣
半分野郎…あっ、轟君のことか……。
爆豪君、口からそろそろ手を離してくれてもいいんじゃないかな…。握力強くて苦しいッ……。
ﾄﾄﾞﾛｷ｢『個性婚』知ってるよな。
実績と金だけはある男だ……親父は母の親戚を丸め込み、母の�犖沈��瓩鮗蠅貌�れた。｣
反響して来る轟君の声は悲痛だった。反逆者のような憎悪の底から湧いてくるような……そんな…悲しい声。
ﾄﾄﾞﾛｷ｢記憶の中の母はいつも泣いている…『お前の左側醜い』と母は俺に煮え湯を浴びせた。
クソ親父の�犖沈��瓩覆鵑胸箸錣覆�ったって…いや……使わず1位になることで奴を完全否定する。｣
轟君の決意を聞いた頃にはもう爆豪君は手を離してくれていたけど……話の次元が違いすぎて聞き入ってしまっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨.(プロフ) - tukihoさん» わしは書き溜めしてるお...まあ頑張れ！応援してるぞ！ (2019年8月24日 16時) (
レス) id: 76959a97bb (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 時雨.さん» 時雨ちゃん!!おつかれ〜!!どうしたら時雨ちゃんみたいに毎日更新が出来るのだろうか.......。 (2019年8月24日 16時) (レス) id: 64127def98 (このIDを非表示/違反報告)
時雨.(プロフ) - つっきー更新おつかれー！ (2019年8月24日 15時) (レス) id: f27d6f3f39 (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 焦菜さん» ありがとうございます!!コメント嬉しいです!! (2019年8月17日 0時) (レス) id: 64127def98 (このIDを非表示/違反報告)
焦菜(プロフ) - なんか、主人公の気持ちわかるような気がします！これからも頑張ってください！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: b99ba60722 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tukiho | 作成日時：2019年6月16日 9時
