魚軍団の青色の奴は俺の彼女である

3話 ページ4

Aside

最近は外へ一歩踏み出すだけでも寒さが肌を突く
それもそのはず、もう季節は冬、12月半ばだ
一番最初の仕事場は、とても俺を歓迎しているとは思えなかった。任された仕事もほとんどが雑用だった
上司の態度も非常に残念だ
つまり失敗…ということだ

せっかくたくさんの企業が集まった中心となる東京へ来たのにこれではすべて無駄になってしまう。
それだけは避けたい

午後7時30分
現在俺は人気のない道を歩き、帰路についていた。
そういえば今日の朝は非現実的な事が起こったのだった

フィッシャーズ…か…
最近は動画などあまり見る機会もなく、俺はあの7人は大成功を遂げたことしか知らなかった。

その有名人が、今日俺を家に誘った
そんなことがあっていいのだろうか、否、それは昔からの友人だからか…

15分ほど歩き家に着くと、鞄を直ぐに廊下に放り投げ、スーツ姿のまま再び外に出た。
二つくらい上の階のどこかにマサイの家がある。
本名は知っているので家の場所は問題ない

あいつらに早く会いたかった。
職場選びに失敗した俺と好きなことをして売れまくったコイツらは努力のしかたが違うんだ。


あいつらに会ったら、俺にも何かしら変われることはあるだろうか

インターホンを押そうとする指が震える。
こんな俺がいいのだろうか？
昔は同じだったのに今ではあいつらとは違うただの一般人の俺が
こんな、





マ「…A？」

あぁ、会いたかったよ、マサイ
その一言さえ、今では言えなくなってしまったのだろうか

「…よう」



何だ…？挨拶を間違ったか…？もう少し礼儀正しい方がよかったかな…？



「あ、マサ」



マ「なんだよー！！！来てくれたのか？！随分遅かったじゃねーの！皆待ってるぜ！」

「…へっ？」

皆待ってる…？


マ「入れ入れー！」

ｶﾞﾁｬｯ

？「マサイおかえりー」

？「グミ買ってきた？」

？「罰ゲーム乙w」

マ「うるせぇよw」

？「あれ？隣の奴…」

？「あー！！！！」

？「お前は…！」







シルク「A…！！」

「え…シルク？！」

モトキ「やっと来た！A待ってたよー！！」

「モトキ…？！」

ンダホ「久しぶり！！A！でかくなったねw」

「ンダホ…！！ひさ、しぶり」

ぺけたん「Aじゃん！おひさ！」

「ぺけなの…？！」

ダーマ「おっす！A！イケメンになりやがって〜」

「ダ、ダーマ！」

ザカオ「A！！！久しぶりいいい！」

「ザカオ！」








人生で一番驚いた日だった

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