No.18 ページ18
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｢そうかあ、そうだよな、結局そこに辿り着くんだ。ああ、何を悶々と考えていたんだろう、俺は｣
耐え難い憎悪の念を撒き散らしながら、死柄木は辿り着いた新境地に夢見心地で喋り倒す。
気味が悪い。子供が体だけ大人になってしまった錯覚を覚える。
ヤベエお友達を持って災難だな、ミドリヤ。
心の底から人知れず命の危機に晒されている少年に同情した。
その時だ。
視界の端に、茶髪の女の子が映った。見覚えのあるシルエットに、直ぐに合点が行く。
雄英の体育祭で、金髪赤目のヤンキー少年とガチンコバトルを繰り広げていた女の子だ。
テレビで放映されていたのをたまたま見ただけだが、間違いない。
まずい、Aはこの状況に焦り出した。
死柄木の話から推測すれば、ミドリヤは雄英高校ヒーロー科の生徒だ。
そうとなると、間違いなく茶髪の少女と面識がある。
今はまだ、死柄木の機嫌によってミドリヤの命が生かされているが、もし少女にこの状況を発見されたら、どうなるか想像がつかない。
死柄木は言動が幼い分、思考回路の得体が知れなかった。
そうこうしているうちに、少女がしきりに辺りを見渡したながらこちらに近付いてくる。
まずい、まずい────。
｢皮肉なもんだぜ、ヒーロー殺し。対極にある俺を生かしたおまえの理想、信念、全部俺の踏み台となる｣
｢──────契約内容と反故が見られるな、死柄木弔｣
Aが静かな声で囁いた瞬間、一瞬にして、場が凍りついた。
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リサ(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしてます！ (2021年12月7日 20時) (
レス) @page14 id: 942b3344d9 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです！続き待ってます！！ (2021年12月7日 11時) (レス) id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
クレア - 文が多いのにスラスラ読めて楽しい小説ですね、ここ(占ツク)に少ない雰囲気の作品なので、ちょっとラッキーな気分です(笑)！こういうの、私は好みですよ。 (2021年12月7日 9時) (レス) @page4 id: 730c5fdade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリンギ(サブ垢) | 作成日時：2021年12月6日 18時
