How to solve this Question? (ページ9)

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your side

気になったのはいつだっただろう。
私にとって、読書の時間は幸せだった。
だって、その時「だけは」みんなと一緒だから。

小さいころに病気にかかったせいで私の耳はどちらも聞こえない。
そのせいでひどいいじめにもあった。
最初は悪口を言われていたらしい(聞こえないからわからないけど)
でも途中からは落書きが増えた。落書きは見えるからしんどくてたまらなかった。
それでも何とか生きてきた。

そんな私が一番好きな時間は読書だった。
本の世界に入ってしまえば、私はどこにでも行けるし、何でも聞こえる。
幸せな時間だった。

でも、そんな世界が崩れるくらいのことがあった。

それはある日のこと。
私がいつものように読書をしようと思っていたら…横を通り過ぎたその人に時が止まった。
たまたまかもしれないけど、背表紙を見ると同じ本を読んでいた。
その人から放たれる雰囲気がとても美しく見えた。(男の人に言うのは変だけど。)

そしていつしか本を読むことよりもその人を目で追っかけるのが好きになっていった。
その人が読む本が変われば、すぐに自分も本を変えた。
気づけばその人が好きになっていた。今すぐにでも言いたいと思った。
しかし、一歩進む勇気はなかった。

その次の日から、少しでもあなたに気づいてほしくて、あなたの特等席に座った。
気づいてくれたらうれしいなという思いと同時に、耳の聞こえない私が好きになるなんて迷惑なんじゃないかと思うようになった。

だから最後の思いを込めた手紙を渡して、去ったはずだった…のに
今、私はその男の人に手を引っ張られている。
困惑する私に彼はスマホに音声を読み込ませると、画面を見せた。

「…いつも僕を見てくれてた人でしょ？もしかして、耳聞こえない？」

私は小さくうなずいた。
すると、彼はもう一度、スマホに音声を読み込ませた。

「いきなりは難しいかもしれないけど、これから君のことをもっと知って、君の耳になりたい。僕がもっと広い世界に連れていくよ。」

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kwmr「基本的に僕は走らないよ。」
『なんとなく察してます。』
kwmr「いきなり口説かないよ。」
『すいません。』
kwmr「でもAさんだったら、走るかもしれない。」
『滅多に起きないことのたとえで【河村の全力疾走】って入れときましょうか？』
kwmr「調子に乗ると痛い目に合わせるよ(にっこり)」
『ひいっ！やめときます。』