How to solve this Question? (ページ6)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:11,897 hit

Encounter（出会い）/ fkr ページ6

「…ちょっと息抜きしてきます。」

だいたい僕がそう言うと、ほかの人たちは何も触れずに送り出してくれる。

それが、僕が作問につまったときの合図になっているからだ。

お昼ごはんなんていつもテキトー。

大体新味や期間限定のポテトチップスと飲み物で済ましている。

しかし、そんな生活では栄養が偏るのも分かっている。

だが…、一応大人になっても、食べれないものは多分一生食べれない。

「テキトーに買って、戻ろうかな…」と思った矢先、小さなカフェが目に入った。

『いらっしゃいませ。お一人ですか？』

fkr「…はい。」

失敗した。このパターンじゃテイクアウトとは言いにくい。

でも、何となく店員さんの表情がやさしくて、気づけばテーブルに座っていた。

fkr「初めてきたんで…おすすめを。」

『おすすめは、ナポリタンです。』

ナポリタン…と聞いて頭の中を野菜が駆け巡る。…すすめられても食べられない。

fkr「えっと…ナポリタン以外で。」

『大丈夫ですよ。おいしく作りますから。』

何となく違和感を感じた。おいしく作りますって、全部そうじゃないの？

不思議そうに店員さんを見つめると『ちょっと待っててくださいね』と勝手に行ってしまった。

不安そうな僕の予想に反して届いたのは、具材がベーコンしか入っていないナポリタンだった。

fkr「あれ？ナポリタンってこんなんだったっけ？」実は食べることもほとんどないので正解はよくわからない。クイズで見とけばよかったかな…なんて思いながら食べ進める。

届いたナポリタンは彼女が言った通り、とてもおいしかった。

fkr「おいしかったです。ごちそうさまでした。」

『いえいえ。またいらしてくださいね。』にっこり笑う姿は、まるで太陽のような人だった。

―――――――――――――――――――――――――

『ふくらさん、マッシュルームって知ってます？』
fkr「え？白いやつ？」
『(マッシュルームって白かったっけ？)』
fkr「ほら、あの、細長いやつ…」
『それ、えのきと間違ってません？』
fkr「あ…」