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Encounter(出会い)/ izw ページ2

izw side

『開成高校、高校生クイズ2連覇達成!!!!』

あの日、実況が放ったその声は会場を埋め尽くし、いったん静まり返った後の大歓声は俺らがやり遂げたことの大きさを証明していた。

そして、その後東京大学に進学した俺は会社を立ち上げ
一部のメディアには「日本一有名な天才」とか「クイズ王」などの異名までつけられている。

それは、これ以上ない名誉なことだが、俺の頭にはあの日から気になっていることがある。


「あの時の吉井さんって今、何してるんだろう…」

――――――――――――――――――――――――

高校生クイズは、テレビで放送される前に大きな予選大会が行われる。


テレビに放映される本選出場をかけた最後の対戦。
そこに壁のように立ちふさがったのが藤北高校の吉井Aだった。


予選の最終決戦は全部で5問。いかに早く正しく答えられるかが求められた。

第1問早押しクイズ
『開成高校!』
「与謝野鉄幹!」
『正解!』

これは対策で勝てた。「こんなん余裕…。」と思っていたら…

第2問絵画にまつわるクイズ
全く歯が立たなかった。

『藤北高校!』
「タイトルは【泣く女】、作者はパブロ・ピカソで、モデルが愛人のドラ・マール!」
『正解!!』
「やったぁ!」

目を見合わせる開成高校チーム。
こんな気持ちになったのは去年から振り返っても初めてだった。

でも、それ以上に感じてしまったこと…
「(吉井さん、ちょっとかわいい…)」慌てて顔を横に振って現実に戻した。


第3問計算問題
問題が出された瞬間、3人で顔を見合わせて分担した。
そして3人で計算して答えを導いて…いる途中にボタンが押された。

『藤北高校!』
「581分の2!」
『正解!!』
「よぉーし!!」

計算でポイントをとられるのは初めてだった。
でも、それ以上に驚いたことは、吉井さんのホワイトボードが真っ白だったことだ。
吉井さんのホワイトボードには答えしか残っていない。


『藤北高校の吉井さん…ですかね。ボード真っ白ですけど。』
「あ、暗算してました。」


そう、彼女は暗算していた。自分の計算パートを終え、
相手の進捗状況を見ると、彼女はまるでピアノを弾くように暗算していた。そしてそのスピードはあまりにも速かった。

――――――――――――――――――――――――

回想が長くなってすみません。
izw「もちむぎー!!俺は、早くAちゃんに会いたいんだよ!!」
『すいません!もう少々お待ちを…』

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こえおん - 私にはなんでこんなに酷評されているのかわかりませんが私は好きです!これからも頑張ってください! (2021年9月21日 23時) (レス) @page17 id: 68c918356f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちむぎ。 | 作成日時:2021年9月19日 21時

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