しろくろ【呪術廻戦】 (ページ9)

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その８ページ9

海人「山さん…いや、山本五郎左衛門と言えばお前ッ、

あの『稲生物怪録(いのうもののけろく)』に登場する妖怪の頭目！！下賤な化け物とは一線を画す、魔王と呼ばれる高尚な存在なんだぞ！！」

魔王！？だったら尚更じゃねーか、ふざけんな！

「魔王と知った上でのフレンドリーか！？何考えてんだハゲェェェ！！」

海人「そこがパパの凄いところだろうが、どんな相手にも自然体で接する事ができる！！」

「頭の上に不自然乗せて生きてる男が言うなァァ！！」

海人「あっ効いた今のボディブローは」

パサッとヅラを落としながらそう跪く親父に、山本はポンポンとその背中を叩く。

山本「おい貴様、親に向かってボディブローはなかろう」

「親だからこそボディブローよ！！

それより、アンタ一体何なの！？こんな所までつきまとってきてどういうつもりよ！！」

しかも魔王だなんて聞いていないわよ！と白状させる様に言えば、山本はフッと口元に自身の拳を当てた。

山本「一度は闇に堕ちた身故、俺と同じ道を行こうとするものを放っておけんのさ。人の身でありながら、闇の領域に踏み込む貴様の様な馬鹿を。

このまま呪い屋を続ければ人でいられなくなるぞ、外法の恐ろしさを貴様はわかっていない。

止めろと言ったのにやる気満々だし」

「げえっ、またっ…！？」

そう言いながらまたシュルシュルと己の包帯を私に括り付ける山本。クソッ、なんで取れないんだよォォォ！！

山本「口で言ってわからん奴は身体で教える。

誓約通り呪いを止めるまで貴様に取り憑き、監視させてもらう。」

ピラっと私が書いた誓約書を出す山本。やっぱ夢じゃなかったのね！！(今更)