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その6 ページ7

(…にしても、頭悪い夢見てしまったな)



あーゆー夢を見るって事はアレか、深層心理じゃ今の仕事に疑問でもあんのか??


そんな事を考えながらも、居間についた私は親父の向かいになる様に席につく。


父「…オゥ、やっと起きたか」


―――父、坂田海人(うみひと)は我が家こと『竹寂寺(ちくじゃくじ)』の当主をやっている、いわゆる和尚さんだ。見え見えのヅラ被ってるけど。


海人「…お前、朝飯食う時くらい目ヤニ取ってこいって言ったろバカ娘」


「家にいる時くらいヅラ取れって言ったべ、クソ親父」


海人「ママ、聞きました今の?僕らの合作は今あんな感じ。ゴールの見えない反抗期に僕はもうリタイア寸前」


チーン、と仏壇の間で置かれていた母の遺影を目の前にいちいち報告する父に、怒りが湧く。いちいちそれやんねぇと気が済まねえのかオメーは…


海人「最近じゃママから授かった霊能力や呪術を悪用して人を呪う、呪詛師みたいなバイトしてんだよ?

古来より魔を鎮めてきた坂田家はもうお終いだ。」


「今じゃ昔からお世話になってる五条さん達に対してまで悪態をついていて…」などと延々と文句を述べ始める親父に、私は鬱陶しく溜息をつく。


「…相手が悪霊から悪党に変わっただけじゃないの。

大体人間の敵は呪いや悪霊なんかじゃなくて人間自身なの、いつの時代もね。」


海人「昔はママみたいな特級呪術師になるって言ってたのにどうしたんだろう。

え?『何があったか聞いてみろ』って?


え〜でもォ〜」


「オイまる聞こえだぞハゲ」


いいからそのやっすい三文芝居をやめろ、後無視をするな。

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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年2月27日 10時

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