その9 ページ20
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――それは、私が7歳の誕生日を迎えた時だった。
海人『とみ子ーッ、お誕生日ィ〜おめでとー!!』
夏油『いやあ早いね、とみ子ちゃんももういつの間にか小学生なんだもんね。』
五条『はっアホくせえ、またどうせ生意気さが増すだけだろ。』
夏油『悟、とみ子ちゃんはまず君みたいなのとは違うから黙っててくれないかな』
五条『オイどういう意味だコラ』
海人『ウーン生意気なのはいいけどお願いだからパパを"クソ親父"なんて言う五条くんみたいな子にはならないでくれよ〜!!』
五条『え、何全員俺に喧嘩売ってんの??しかも傑お前笑ったの見たからな、今バッチリこの目でオメーのその姿焼き付けたからな』
誕生日の時は昔からいつもこいつ等に祝われてたんだ。
……いや、当時は母もその一人だったんだけどね。
ただ、彼女はその時居なかった。
『……』
夏油『…?どうしたの、とみ子ちゃん』
五条『オイ何辛気臭い顔してんだよ、わざわざ人が祝ってやってるっつーのに』
海人『オイオイとみ子、誕生日にはテンション上げるって法律で定められてんだぞ?』
『……母ちゃんは、』
海人『ん?』
『今年こそは一緒に誕生日やるって約束しただろ、なんでまたいないんだよ母ちゃん!!』
そう聞けば、親父達はバツが悪そうに頭を掻いてたっけ。
海人『しょーがないだろ急に任務入っちゃったんだから。売れっ子だからさァ、ママは』
五条『つか夜蛾センセーが今日は彼女も任務後はずっとここに居るっていうから来たのにさ…本末転倒だよな、ホント』
夏油『出来れば私達が代わりに行ってあげたかったんだけど、せつ子さんも聞かなくてね』
海人『ほら、ママって苦しんでる人とかほっとけないんだよ。わかってやってよ』
ごめんね、と謝る夏油さんに無理矢理説得させようとする親父達。
……本当は、私だって母ちゃんが忙しいって事くらいわかってた。
でも、やっぱり誕生日に居ないとなるとワガママだって言いたくなる。
"約束したのに"。
―――些細な事だったかもしれないけど、それはある意味私が母ちゃんと作った"縛り"でもあったんだろう。
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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年2月27日 10時