その魔王、逢瀬。「顔より先に髪に目がいく。」 ページ33
実は、Aが怪我をしたのは今回が初めてではない。
時は話の序盤辺りまで遡り、場所は稲妻総合病院…
『急所から数センチ程ズレていたので大事には及ばなかったのと、ちゃんとご自身で正しい処置が出来ていたのが幸いといえます……。
えー…一週間後にまた診察を受けに来てください。それまで様子を見ながら安静に、激しい運動は控えた方が良いかと…。」
「イゴキヲツケマス。」
家内には秘密だが、以前にも日頃の平和ボケが災いし、自室で危うく死にかけるという事態を起こした。ブツが刺さったままの箇所をフードで隠していたとはいえ、病院内が軽く緊迫感に包まれたとはいうまでもない。
【教訓】ペン立てをベットの横に置いたまんま寝るな
「(‥危うく自室がサスペンスドラマになるところだった。)」
「(バレてない事を願おう……アイツに応急処置受けたらナニされるか分かったもんじゃねぇからな。言い訳も考えておかねば…)」
《次でお待ちの十六夜 A様、十六夜A様》
「え」
豪炎寺「えっ」
受付へ向かう瞬間、思いがけない人物とバッタリ出くわしてしまった。
大体こうシチュは目と目が合うという言葉を用いられるが、私は彼の目よりも先にそのそそり立ったプラチナブロンドに目がいく。これが豪炎寺と始めて言葉を交えた瞬間だった。
「えぇ〜と、豪…炎寺君だっけ？」
豪炎寺「お前は、確かあの練習試合の時の…何故ここに。」
「実はかくかくしかじか四角いムーブでな。」
豪炎寺「なんだと…っ！？下手したら致命傷じゃないか！」
「頼むっ！これは絶対に学校では内緒にしてくれっ！幸い傷は浅くて部活には何の問題はないんだ！せいぜい一週間で治るはず…いや治してみせる！」
豪炎寺「……次からは気をつけろよ。」
「悪りぃ。」
そんな会話を交えて病院を後にした私たちは、そのまま帰路をともにした。
豪炎寺「お前はあの後サッカー部に入ったのか。」
「あんなことがあってからサッカーに興味が湧いてさ。」
豪炎寺「そうか、俺も丁度お前達には聞きたいことが山ほどあったところだ。
帝国のデスゾーンを無力化させる君の兄のパワーといい、お前の見たことものない必殺シュートといい、お前達は一体何者なんだ。」
豪炎寺「すまん、聞いた俺が馬鹿だった。」
「まてまてまて、冗談っぽく聞こえるかもしれんが今言ったことは事実だ。
その魔王、虚言。豪炎寺「なんだあいつ…。」→←その魔王、忖度。「私ってホント馬鹿。」
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Grim reaper(プロフ) - 久しぶりに見たけど最高に面白い…続きはまだですか…先生！ (2023年1月26日 8時) (
レス) @page45 id: e512046324 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続編をください、なんでもしますから！！！！（なんでもするとは言ってない） (2020年8月18日 18時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - このお話大好きです！！更新楽しみにしています！！ (2018年3月30日 19時) (レス) id: 53a93fd98d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。確認し直すとほぼ全話間違えてました。(・・;)ご指摘頂けるまでずっとソレだと思ってたもので、先入観って怖い(;´д｀)定期的な名前確認は大事ですね。 (2017年9月29日 21時) (レス) id: 3152757adf (このIDを非表示/違反報告)
檜扇所縁(プロフ) - すみません、夏未の漢字間違っています…… (2017年9月28日 20時) (レス) id: 47bf637a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2014年4月29日 13時
