検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:28,063 hit

その魔王、不穏。土門「死にたくないよぉ…!」 ページ24

雷門のDF土門飛鳥は帝国学園のスパイである。サッカーの練習が終われば雷門の情報を帝国学園へ密かに渡していた。
今のところチーム内では誰一人このことに気づかれていない、がしかし…ある日彼は奇妙な出来事に巻き込まれていた。

土門「ハァ…ハァ…誰か…!

死にたくない…!死にたくないよぉ…!」



総帥から課せられた重要なミッション。十六夜兄妹の動向を探るため、学校が終わるとすぐに彼女達の後を追跡した。気付かれないようこっそりと用心に用心を重ね、彼女達が向かう先を辿ると、町から少し外れた一般では立ち入りが禁止されているトンネルに着いた。
兄妹はさも当然の様にフェンスを潜り抜け、導かれるように暗いトンネルの奥の奥へと吸い込まれていく。この異様な光景を目の当たりにした土門はふと背筋に冷たいものが走るのを感じたが、湧き上がる好奇心には抗えず、総帥の言われた通りビデオカメラの電源を起動する。

カメラを回しながら兄妹が入ったトンネルに自分も足を踏み入れる。まだ日は落ちていないというのに中は真っ暗で向こう側が全く見えない。奥へ奥へと進むたびに土門が先ほど感じた悪寒が増していくようにも感じた。

「はぁー…今日はもうこの辺に…」

土門「(あれはAの声だ!)」

心細さから思わず彼女達に駆け寄りたくなるが、すぐに今の自分の立場と役目を思い出し、息を漏らすのをグッと堪えた。そして気付かれないよう奥へ一歩踏み出そうとしたその時、
ニチャっとガムの様な何かを踏んだ。

土門「…糸…?」

足元を見ると、土門の足に粘着質のある白い物体が引っ付いていた。それは細かな繊維状に伸びて、周囲の壁や天井、至る所に張っているそれはまるで蜘蛛の巣のよう。しかしここまで大きな巣は見たことがない。

ドスンっ

背後で何か重たいものが落ちた音を土門は耳にした。


土門「あっ…ああ…あ…。」


振り返ると、暗闇の中央にぼうっと人間の髑髏の様な白い顔が浮かんでいる。しかしカメラのライトでその全体像はぼんやりと映し出されたソレは

その姿は土門を容易に越すほど大きくグロテスクな蜘蛛。睨みつける目は血の様な真っ赤、身体は黒檀色の毛で覆われている。その丸太のような太い脚でトンネルの出口を塞いでいた。

【■■■■ーーーー!!!】

土門「うわぁぁぁーーっ!!?」

ソレは土門の姿を捉えた瞬間に女性の様な甲高い鳴き声を上げた。


蜘蛛の神アトラック=ナチャを目撃した土門は1D10のSAN値チェック。

その魔王、秘事。 鬼灯「これに限る。」→←その魔王、不服。 ?「驚かせてゴメン。」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , 鬼灯の冷徹 , 混合   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Grim reaper(プロフ) - 久しぶりに見たけど最高に面白い…続きはまだですか…先生! (2023年1月26日 8時) (レス) @page45 id: e512046324 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続編をください、なんでもしますから!!!!(なんでもするとは言ってない) (2020年8月18日 18時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - このお話大好きです!!更新楽しみにしています!! (2018年3月30日 19時) (レス) id: 53a93fd98d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。確認し直すとほぼ全話間違えてました。(・・;)ご指摘頂けるまでずっとソレだと思ってたもので、先入観って怖い(;´д`)定期的な名前確認は大事ですね。 (2017年9月29日 21時) (レス) id: 3152757adf (このIDを非表示/違反報告)
檜扇所縁(プロフ) - すみません、夏未の漢字間違っています…… (2017年9月28日 20時) (レス) id: 47bf637a57 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2014年4月29日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。