【訳が】トリップして来たのは、魔王様でした。【わからないよ】

その魔王、奇行。「」 鬼灯「」 夏未「」 ページ18

後半戦が始まると、秋葉明戸の選手達は前半の時とうって変わり、一気に攻め込みはじめたのだ
彼等は体力が長時間保たない分、後半までに温存させておく策だったらしい

無敵「変身！“フェイク・ボール”！」

松野「何が変身だよ…‥！って、えぇ！！？」


「なぁ、アリなのかアレは。」

夏未「さぁ、あんなの前例に無いもの。」

ボールがスイカにすり替わるなど、秋葉明戸独特の奇妙なプレーに翻弄されつつあり、うっかり序盤で突破を許してしまった雷門チーム

芸夢「“ド根性バット”！！！」

「」

鬼灯「」

夏未「」

特にフォワード漫画の両脚をあたかもバットの様に構え、ボールを打つ(？)この斬新かつギリギリの技はこの場にいた雷門チーム選手一同に衝撃が走った
審判からもこれといったお咎めも無く点に入ったというのだから、ベンチの鬼面三人組も動揺が隠せない

「…なぁ、アレもアリなのか。」

角間「はい、手に直接ボールに触れてないのでセーフです。」

「お前よくそれで冷静にいられるよな。」

角間「こういうプレーは何処のスポーツでもよくある事です。」

「せやかて工藤…。」

角間「角間です。」


試合再開、染岡はディフェンス陣を容易にくぐり抜け、一気にゴールへ昇りつめようしたその時、三人の秋葉明戸の選手が前に立ちはだかった

漫画「いくぞーっ！“五・里・霧・中”ー！！」

掛け声と共にひたすら足をバタつかせる。フィールド上に発生した砂塵は染岡の視界を遮る
彼は直感を頼りにまっすぐシュートを打つが、砂塵が晴れた其処は

豪炎寺「どうなっているんだ！？」

染岡「確かにゴールの真ん中を狙ったのに‥！！」

ボールの進路はゴールと違う方向にズレていた
あれから積極的に攻撃を試みても、同様に砂塵で目眩しされ外れる一方で、ついさっきまで余裕だった雷門チームから焦りが出始めた。


「思うんだけどさ鬼灯。」

鬼灯「えぇ、言わなくともわかってます。」


「「絶対コレ裏で何かしてんな/ますね。」」

豪炎寺「！まさか‥！」

鬼灯「しょーもないですよ、全く。」

「コレが尾刈斗の敗因だったんだな、何とも言えねぇ。」




染岡「無理矢理でもゴールを抉じ開けてやる！ドラゴン…」

目金「シュートを打ってはいけません！！」

彼の声にハッと一旦動きを止めた
そしてよくよく砂塵の向こうのゴールを見れば、その全貌が明らかとなった



目金「見破ってしまいましたよ。シュートが決まらなかった訳を！！」

その魔王、発覚。「ズルもまた策、か…。」→←その魔王、開演。「…通りで、幽谷達もドン引きする訳か。」

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