黒雨の午後 ページ17
「ダメです！」
その腕を勢いに任せて引っ張った。何でダメとか、よく考えてはなかったけど、でも嫌だ！
女の人はすごい美人で、此方を見て「こんにちわ」と艶のある笑みを浮かべた。それだけで萎縮してしまう。
女の私でも見惚れてしまうぐらい綺麗だ。髪も毎日手入れしているようでサラサラだし、肌もシミ一つない。
「貴方は、彼の何なのかな？」
「えっ、ほ、それは……、」
「恋人でも無いんでしょ」
確かに、恋人じゃない。何なら敵同士？何も言えなくて、悔しくて唇を噛んだ。
「子供はもう寝る時間よ」
「…！！」
子供、年齢の差なんてどうしょうもない。絶対的なものを言われて、足から冷えていくみたいだった。
私はただ、トラファルガーさんがどこかへ行ってしまうのが嫌で。
「…行かない」
「え？」
じんわり涙が浮かぶ。こういう所もそうだ。私は子供だ。ぎゅっとトラファルガーさんの袖を掴む。
「…………ロー、……私と一緒に帰ろ。傘、もって、き…、てる、から…、」
泣くのを抑えることしかできない。片手でローの袖を引っぱり、もう一方で涙を拭いながら、虚勢をはった。
「トラファルガー」「さん」だと、なにかいわれそうだったから。
「この子はほっといて、私と行かない？」
「……何度いえばわかる。物分りが悪いな」
頭上から二人の会話が聞こえた。彼女は怒って、多分此方をキッと睨んで、カツカツと去っていった。
ローは私が持っていた傘を手に取ると、帰るぞと一言いって傘を開いた。小さく頷いて身を寄せた。
雨はまだまだ止まず、地面を打ち付けていた。
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もむ(プロフ) - 13番さん» お褒めの言葉ありがとうございます！アイコンは作成するのは一瞬ですよ、ただの折れ線グラフですからね（笑）CSSの設定が最強にめんどいだけです…小説の方も楽しんでいだたければ！！嬉しいです（語彙力はない） (2020年4月13日 23時) (
レス) id: e07fd37919 (このIDを非表示/違反報告)
13番 - 13番「え、何これ？選ぶやつが脈計ると出てくるアレになってるんだけど(語彙力)…めっちゃカッケェ!!小説の方も神ですね(確信)｡」 (2020年4月13日 11時) (レス) id: a6f2a68fda (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - こころさん» そういって頂けて嬉しいです。最近中々時間が取れませんが、きばります。ありがとうございます！ (2020年4月7日 9時) (レス) id: 4e10713d81 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白くてつい一気に読んでしまいました！続き楽しみにしてます頑張ってください (2020年4月6日 10時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - ミリアさん» 結構かじってますよ。広く浅く。この間鬼滅、ジョジョ4部5部、ヒロアカ2期3期、モブサイコが一番直近視聴したアニメです。ラノベ系も結構、SAO（GGOまで）、俺がいるetc、なろう系は近頃みてないです。いまはワンピ1話からみ始めてます（笑） (2020年4月5日 0時) (レス) id: a4b1b33a7e (このIDを非表示/違反報告)
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