第三話 ページ3
「変、なの．．．」
思わず、そんな言葉が零れた。
富も、名声も、女も、．．．自由も、
全て持っている人たちなのに、
どうしてこんな顔をするのだろうか。
「．．．」
明後日は、私のお披露目の日だ。
今は体調を崩さないために早く寝るのがいいだろう。
それに、今写真でしか見たことのない
この人たちのことを考え込むなんて、どうかしてる。
．．．まあ、片付け手伝ってる時に、
全員少しだけ見かけたことあったり、噂位は知ってるけど。
だってお得意さんらしいし。
けど、ほんとそれくらいだから。
今考えるようなことじゃない。
．．．よし、寝ましょう。
そして私は、もぞもぞと布団に潜り込んだ。
・
・
翌朝。
「ん．．．」
いつも通りの起床時間。五時。
ここから掃除だとか料理を始めて、
姉さんの身支度をお手伝いしたりする。
まぁ、結局は正午のオープンへの準備です。
ここ、一応昼間もやってんだよ。
夜みたいに激しいやつじゃないけど。
芸を披露して楽しんでもらうみたいな。
こういうとこが昔と違うのかね。
「．．．布団、あったかい。」
立春を過ぎたといっても外はまだ寒い季節。
中々出るに出られず、布団にくるまってゴロゴロし始める。
が、
「あっ！」
そこらじゅうに投げっぱなしになっていた写真を
見つけると、急いで布団から這い出て一気にまとめる。
そして裏返して机の引き出し一番下に仕舞う。
もちろん、入っていたノートを被せてカモフラージュ。
あ、あぶねぇ。
．．．って思わず素が出た。
最近は姉さんたちの鬼特訓のせいで引っ込んだと
思ってたんだけど。中々直らないな。
「．．．ふぅ。」
畳に腰を下ろし、小さく息を吐く。
あんな写真朝霧姉さん以外に見られたら
たまったもんじゃない．．．
生意気だとかなんとか。
思われそう。
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颯 - 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (
レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです！！ (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 第29話の三行目の黒尾様が＿＿ってところ黒男様になっています！あ、これわざとでしたか？？でも気になったので指摘してしまいました；；； (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか！！？もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます．．．！ (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - ７時さん» 嬉しいです．．．！ありがとうございます！！赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました！？さらっと言ってますが大丈夫ですか！？(笑) 更新頑張ります！！ (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星月夜 | 作成日時：2015年2月26日 12時
