占いツクール
検索窓
今日:179 hit、昨日:195 hit、合計:668,201 hit

第十九話 ページ19

「...おやおや?」



ぱっとその子から離される手。
案外簡単にいったことに少し驚く。

半泣きのその子に『行って』と目で合図をすると、
一瞬戸惑ってから階段の方へと走っていった。



「着物と息が乱れてますぜ、あんたそれでも遊女屋(ここ)の女かよ。」


ホ、と安心したのも束の間。
クククッと心底面白そうにその人は喉を鳴らす。




はい?、なんだとこのやろ。
未成年に廊下で手を出すような獣に
言われたくないんですけど。



私は異常に腹が立って、その人を睨む。



「ん?...あ。」



だが、その特徴的な髪型に私の怒りは薄れて、
代わりに疑問だとかそういう感情が空いた胸を埋める。


「なに、どうしたの?」


不思議そうに、でも楽しそうに聞いてくるその人。



ハァ...今日は出会い率ほんと高すぎ。
勘弁してよ。

心の中ではため息が漏れるばかりだ。



「なんでもございません...」


「ふぅん、そうかい。」



ニヤニヤと、軽薄な笑を浮かべるこの男の名は黒尾鉄朗。

この人も渡された写真の中のひとりだったのだ。





「...」



そして空気に耐え切れなくなった私が口を開こうとしたとき、
それを待っていたと言わんばかりに遮って、
あざ笑うように黒尾様は話し出す。



「...まぁ、アンタが何を考えてたかなんて
どうでもいいんだけどさ、さっきの子逃がしちゃったわけだし、
相手、してくれるよな?」



「へっ!?」



予想外の言葉に私は後ずさりしながら間抜けな声を出す。



「俺最近ずっと此処来れてなかったし、
ちょっと溜まっててさ、でさっき個室でしてたんだけど、
一回で女がダウンしちまって、萎えて外に出てたら
あの若くて可愛い子がビクビクしながら此処通ったから、ついねー。」


いや聞いてないんだけど。



私が一歩下がると、黒尾様も一歩進む。
この人はこの状況をどこまでも楽しむつもりだ。



ギラリと光る眼光に、
走って逃げることもできず一歩ずつ後退する。

第二十話→←第十八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (846 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1117人がお気に入り
設定キーワード:ハイキュー , HQ , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
- 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。