幻の虎戦士。 (ページ31)

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鷹って賑やかですね― ページ31

武田side

柳田「大谷凉！何でここおんの！？引退したんとちゃうん！？まさかホーク『今宮さんごめんなさい。この人引き取ってくださいうるさいです。』

うるさい人が嫌いなのかな、凉に再会して数秒でギータさん、退場。

マッチさんもダメかな、あれは。

「うるさい人苦手なの？」

『はい。西岡さんや良太さんもか―な―り―うるさいですが、あの人よりはうるさくないですね。』

「賑やかだから良いんじゃ？」

『あれは疲れるだけです。あ、今宮さんにお礼言っといてくれませんか？』

「全然良いけど交換条件。あの予告ホームランの事を教えて。」

去年の交流戦で凉が打ったホームラン。

バッターボックスに立つ前にスタンドのある一点をバットで示して、そこに見事いれた。

『バッターボックスに入る直前に、ホークスファンのおっさんに「お兄ちゃんがすごいからって調子に乗んな！お前には無理や！帰れ！」ってヤジを言われて、ついカッとなった結果があれなんですよ。本当に、何かすみません…』

「一つだけ言って良い？」

『はい？』

「何があったか知ってたからね。甲斐に全部聞いた。ヤジの内容も。」

「俺が言いたいのは、そういうヤジはあまり気にしなくて良いってこと。もしもファンの人が全員敵でも、阪神の人は味方でいてくれると思う。みんな、凉が野球に一生懸命なのは知ってるんだし。」

『武田さん、それ現役時代に言ってほしかったです。引退してから言われても…』

「あ…」

うわ、恥ずかしすぎる。遠巻きに見て笑ってる人いるし…

「人いないところにいきたい…」

『武田さん、ドンマイです。』