幻の虎戦士。 (ページ17)

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優秀な職員。～晋太郎story～② ページ17

引き続き藤浪side

Aはその後すぐに意識を取り戻したけれど、一応のため一日入院して、

次の日も自分の部屋から出てこなかった。

迷惑とわかっていたけど、彼女の部屋に行って、話をしてきた。

「A？大丈夫なん？」

『晋太郎…うん。もう大丈夫。』

少し元気がないような気がするし、笑顔もちょっとひきつっていた。

『ごめん。晋太郎に迷惑かけちゃった。』

「なんでそう思うん？」

『私なんかに気使わせたし、みんなが忙しい時に倒れちゃって…選手を支えるのが職員なのに、私の方が支えられてるし。』

"選手を支えるのが職員"

それは間違ってはないと思う。職員の人たちがいなければプレー出来ないくらい、俺ら選手は職員の人たちに支えられてる。

「Aは優秀な職員やと思うで。」

『なんでそう言えるん？選手に迷惑ばっかりかけてるし、みんなをサポート出来てないし、職員失格や。』

「Aは誰よりも俺らの立場を理解してくれてるやん。Aにしかできひんのとちゃう？元々選手やったからこそ、その選手の気持ちとか、集中したいタイミングを知ってて、プレーに集中さしてくれる。

A以上に俺らの立場を理解してくれてる人はおらんと思う。」

「それにな…北「A―！大丈夫？」タイミング悪っ！」

話はそれ以上続かなかったけど、

君が元気になったなら、それでいいや。