あの人の妹はFightingGirl！memory (ページ50)

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二刀流の共演。ページ50

『あ、電話…』

周囲に断りをいれて出てみると、聞くことがないと思ってた声が。

「Hi,this is Shohei,May I speak to Girl?」

『Speaking.…翔平、それ固定電話のやつだし、「Girl」じゃわからないでしょ。「A」って呼びなさい。』

A17「ヤダ。」

『……この頑固者。』

A17「……何か言った？」

『いや、何もない。』

誤魔化すのは下手です。頑固者、って言いました。

…帰国したらクレープでも奢るか。

『急にどしたの？』

A17「お知らせ…の前に一個聞いて良い？メジャーとの接触あったって本当？」

『なんで知っとんの？あったことはあったよ。ファイターズに残留したいって断ったけど。』

A17「じゃあ良かった。すれ違いとか嫌だし。」

『は？』

すれ違いって何？

『翔平、今どこおんの？』

A17「ここ。」

聞こえた声は電話越しじゃなかった。

A17「A、ただいま。」

耳元で囁かれて、懐かしい温もりに包まれて、確かにあの人の存在を感じた。

『翔平……！なんで！？なんでいるの？』

A17「…来年から、またファイターズでプレーするから。戻ってきちゃった。」

『…背番号どうすんの？』

A17「Aは11のままで良いよ。賢介さんの番号引き継ぐ事になったから。」

『11じゃなくていいん？』

A17「11番はAだから。」

いや、11番は翔平でしょ。なんて聞いてくれない。

F6「ついに二刀流の共演か。」

F7「球速の対決はすんなよ。異次元やし。」

『「無理(です)。」』

F7「お前らなあ……」