日常が崩れてく。 ページ1
F6side
「Aが、事故で病院に運ばれたって…」
拳士の口から出た、悪い知らせ。
誰もが信じれない、という風な顔をしている。
F9「拳士、さすがに冗談きついで?」
F64「Aが病院にって……頭打ったんですか?」
F2「いや、本当だから。」
こんなに焦ってるとは、ただ事じゃない。
「拳士、今すぐAのとこ行け。今すぐ。」
F2「え、でも…」
「俺らは後から行くし、監督とかに話はしとくから!Aを守ってやれよ!」
F2side
あの後、タクシーで病院に直行。
妹を診てくれた先生に感謝を伝え、彼女の状態を聞く。
「先生、Aは……?」
医者「今のところ、呼吸も脈もありますし、目立った外傷はありません。一時的に意識不明になっていましたが、今はもう大丈夫です。」
医者「ただ、事故の衝撃で一時的な脳震盪を起こしてる可能性があります。目が覚めるまで少し時間がかかります。」
「そうなんですか……」
生きているのが一番嬉しくて、怪我もないのがさらに嬉しい。
医者「Aさんは幸運ですよ。こんなにも暖かい人達に恵まれて、こんなに心配してくれる人達がいて。」
「……Aが特別じゃなくて、周りの皆が特別なんです。皆の愛情や優しさが特別なだけですよ。」
医者「それだけ、Aさんは愛されてるんですね。」
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作者名:神瀬結衣@虎党 | 作成日時:2019年3月3日 0時