◇ 7人の侍と女の子 ( 7 )

● タイ # 4 ページ9

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藤井 side





昨日の事件に動揺しつつも無事日本に帰って来ることができ、

ただいまAが待っているであろう楽屋に向かっております。




いつもより歩くスピードが早めな自覚はある。







ｶﾞﾁｬ







藤井｢ こんにちはーっす ｣




A｢ 流星!! ｣




藤井｢ ふふ、(笑) ただいま、A ｣




A｢ おかえり、ふふ(笑) ｣







新婚夫婦みたいやん、なんて思ってしまって、必要以上ににやけてしまいそうなのを必死に抑える







藤井｢ ん ｣



A｢ ん? ｣



藤井｢ おいで ｣






と言いながら両手を広げると、素直にすっぽり胸に収まってくるA







藤井｢ いつもこうやったらええのに ｣



A｢ いつもはさすがにな、帰国後の期間限定ですよん ｣



藤井｢ なんやねんそれ(笑) ｣








ギューっとハグを済ませた後もピッタリと俺の隣に座るA


あかん、めちゃめちゃかわいい


頭をふわっと撫でると｢んふふ｣なんて笑うから抑えてたにやけが全面に出てまう


今鏡で自分のこと見たら俺すごい顔してそうやな









藤井｢ そういえばさ、みんなは? まだ来てないん? ｣




A｢ まだうちと流星だけ。もうそろそろ来るんちゃう? ｣




藤井｢ こんなに俺らベタベタしてたら、望荒れるんちゃう? 神ちゃんあたりも ｣




A｢ 大丈夫。ちゃんと話はついてる ｣




藤井｢ 話? ｣




A｢ うん ｣







ｶﾞﾁｬ








小瀧｢ ！ ｣



中間｢ お、流星おかえり〜 ｣







爽やかに挨拶をする淳太と、楽屋に入るなりピタッと動きが止まる望



あいつ今俺らのこと交互に三度見ぐらいしたで

人ってあんなに速く目ん玉動かせるんか







藤井｢ ただいまぁ ｣



小瀧｢ A ｣



A｢ ん? ｣



小瀧｢ 俺は、約束はちゃんと守る男やから ｣



A｢ うん、ありがと(笑) ｣







約束って、何したんやろ?



まぁ、ええか









藤井｢ ぎゅ ｣




A｢ 急やなぁ(笑) 嬉しいけど ｣









こんなに可愛いA、滅多に味わえへんし









小瀧｢ ………………耐えろ、俺 ｣




中間｢ …頑張れ ｣









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