会社の同期は鈍感でした。-Y.K × R.N-

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家に着いて、

携帯を忘れたことに気づいたのは

21:00を回った頃だった。



まだ誰かしら会社にいるだろうと思い、

会社に向かった。



会社に着くと、やはり明かりが付いていて

オフィスの机にしまった携帯を見つけた。



携帯を持って外に出て、

来た道を戻る。



すると、仲睦まじい雰囲気の男女が

バーから出てきて、反対方向に歩いていった。



あれって…



好きな人くらい、後ろ姿でもわかるよ。



「なに…あれ…」



女の人の肩と、岸くんの肩が

くっつきそうな距離で

…いや、くっついてる。

そんな距離で2人で歩いて遠ざかっていく。



あれって、沙希さん…。



わかってたけど。



岸くんにだって好きな人がいて

人並みに恋愛だってしてる。

そのくらいわかってたけど

いざ、目にすると、キツい。









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