会社の同期は鈍感でした。-Y.K × R.N-

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岸side.









病み上がりのAは

やっぱり少し辛そうで

申し訳なさそうにして

定時で帰っていった。



勤務時間終わってんだから

申し訳なさそうにする必要ないのに。



仕事も一息ついて

片付いたAの机をぼーっと見ながら

コーヒーを飲んでたとき。



「お疲れ様。」


「沙希さん。お疲れ様です。」


沙「可愛いお隣さんが心配だね。」


「っ、別に心配なんか！笑」


沙「ふふ、顔に書いてあるよ。」


「マジっすか、やべぇー…」



頬を擦って"顔に書いてある"文字を

消そうとすると、

ふふ、ってまた笑われてしまった。



沙希さんは、俺やAと同じ部署の先輩。



といっても、歳は26って

言ってた気がするから

俺らからしたら憧れ的存在。



沙「ねえ、仕事そろそろ終わりそう？」


「はい、あと片付けしたら終わります。」


沙「じゃあ…ご飯でもどう？」


「あ、はい！ぜひ！」



大人な女性に

ご飯なんか誘われるのは初めてで

舞い上がってしまった。









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