同じクラスなだけ (ページ35)

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放課後はみんな遊びに行ったりグラウンドで遊んだり。

いや、したくない訳じゃない………………はず。

一人ぼっちの教室の空間も別に嫌いじゃない。

「色々あったなぁ…………」なんて1人つぶやく。

なんだかんだ、怒涛の日々を送っていたと思う。

決していい日々とは言えないけど。

「もう帰ろうかな、」

荷物を持って立とうとする

渡辺「俺は、和泉さんのこと話せる子って思ってたよ」

そんな声がする。

渡辺「1年前も同じクラスだったんだよ、知らなかったろうけど」

多分後ろに渡辺くんがいる気がするけどなんか振り返りたくなくて

渡辺「和泉さん、今より暗くてさ。俺、まじ関わっちゃいけない子なんだなって思ってたの」

肩をとんとんと叩かれる

渡辺「覚えてる？」

「え………？」

渡辺「その時も隣の席になったの」

振り返るとそこには渡辺くんが居ない。

声がするのはなんの現象だろう、ついに聞こえるようになっちゃったかな、

渡辺「その時にちゃんと会話してあげたら良かったなって今更後悔した」

この聞こえる声は渡辺くんの心なのか、

それとも私の空想なのか。

1年前………………私が、陰キャで虐められるようになった頃。

渡辺くんの声らしきものは、聞こえなくなったけどなんだろう、このモヤモヤは。