同じクラスなだけ (ページ4)

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「楽しいスクールライフ送れねぇよ」

頭の中で何度も再生されて集中できない。

先生の科学の方程式もその言葉のせいで思うように覚えられない。

ちらっとバレないように横を向くと真面目に科学の授業を聞いてる渡辺くん。

渡辺「バレてないつもり？」

バレてないと思って横を向いた私が馬鹿だったみたい。

「ごめんなさい…、」

渡辺「……あんまりジロジロ見られると気持ち悪いから。」

言い返せばいいんだろうけど言い返す言葉が見つからない。

先生「実験やるぞー、隣同士でやれよ。」

先生が悪魔のような発言をする。

渡辺くんのため息のようなものが聞こえる。

「………、渡辺くん、深澤くんとやっていいよ。」

渡辺「は…？」

「きょうさ、深澤くんの隣の子お休みらしいしさ。」

渡辺「和泉さんは…？」

「私、一人でもできるから。科学好きだし」

話の間、渡辺くんの目を見て話すことができない。

渡辺「………、怪我しても知らねぇから。」

そう言って渡辺くんは深澤くんのところに行ってしまう。

これで良かったんだと思う。

渡辺くんの足を引っ張ったら迷惑をかけてもっと嫌われてしまう。

周りの子たちは隣同士和気あいあいと実験をしてる。

羨ましいな…………、

マッチに火をつけようとしたとき。

「あ、やべ。」

誰かのその声で私が前に倒れる

それ当時になんだか指が熱いような気がしてる。