同じクラスなだけ (ページ28)

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深澤くんと分かれて、保健室。

「あらぁ…この背中青あざになってるじゃない。誰かにやられたの…？」

なんて保健室の先生は心配してくれてるけど、

「ううん、誰かにやられたとかではなくて…。私が躓いてころんだだけです。」

なんてごまかしちゃう。

「手当しておくね…、今日はどうする？休んでく…？」

なんて先生は優しく微笑む。

甘えたくなる。

「先生、少し休ませてもらってもいいですか…？」

ベットから見えるグラウンド。

私達のクラスの授業、体育だったんだ。

やはり、渡辺くんや深澤くんは人気者でシュートを決めればみんなが集まってて。

「渡辺くん…、よかった……、」

なんてさっきのこと気にしてたと思ってたから少しホッとしたような、でもなんか悲しいような。

「和泉さん、いまクラスでどう？」

そっと私のベットに座る保健室の先生

「……んー、難しいです。」

先生「難しい……？？」

「わたし…、暗くてほとんど周りと話したことなくて、でもそんな日常から一変して席替えをきっかけに少しずつ渡辺くんとか、深澤くんが話しかけてきてくれたんです。」

先生は私の背中をさすりながら聞いてくれてる。

「でも、なんか。やっぱり渡辺くんとか、深澤くんに嫌われてるみたいで………、なのに色々してくれて…、でも………………、わかんないです。」

「でも一つ言えることは私はやっぱりクラスでみんなとは距離を取って一人でいればよかったんだと思います」

気づけば目からなみだが出ていて先生がそっと拭いてくれて

先生「一人でいればいい人なんていないのよ」

なんて私の顔を見てそっと言う

保健室のドアが「コンコンッ」と鳴る

先生が「ちょっと待っててね」なんて言ってドアの方へ。

グラウンドの方をちらっと見るとやはりクラスのみんながわいわい授業を行っている………、

　先生「……和泉さん、」

先生に呼ばれたから先生の方をちらっと向くと体操着を着てる渡辺くんがいた