同じクラスなだけ (ページ21)

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渡辺「とりあえずお前の席はこっち、」

なんて言って深澤くんに引っ張られてた手を払い私を元の席に連れ戻してく。

渡辺「なに…、ふっかと仲良くなったわけ？」

「そういうわけじゃ…、」

深澤「なべ…!!」

渡辺「今俺は和泉と話してるから、ふっかに話してない」

なんて、なんか渡辺くんと深澤くんの間にも亀裂みたいなものができそうで、

渡辺「お前、俺いったよな。付きまとうなよって、」

渡辺くんの起こってる雰囲気にコクリと頷くことしかできない

渡辺「それで？休んだ次の日にまた俺は無理だからふっかにつきまとってるわけ？」

「…………ちがう」

渡辺「何が違うんだよ、」

「………私、つきまとってなんか無い…、」

渡辺「はぁ？」

「もう…やだ…、」

限界は多分来てたんだと思う。

人は誰しもひどいことを言われ続けたら心はズタボロになっていく、

渡辺くんの「おい!!おまっ、話終わってねぇだろ」なんていう声を無視して体が勝手に走り出す。

深澤「和泉ちゃん待って!!!、」

深澤くんの声も聞こえた気がしたけど頭の中に入ってこなくて。

　

気づけば屋上。

空はなにもかも悩みなんてないぐらいの青空で。

「どうしたらいいのかわかんない…、」

なんて声を出せば青空が悩みを聞いてくれる気がしたの。

元々あの席替えさえなければ誰とも関わんない日常が続いてたはず。

あのままでよかった…、

一人ぼっちのままで良かったのに…、

私なんか居ないものとして過ごしていけたのに…、