同じクラスなだけ (ページ18)

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母「朝よ、起きなさい。」

「お母さん、行きたくない。」

母「なんかあったの…？」

「別に…、そういうわけじゃないけど。」

昨日お母さんに「学校辞めたい」なんて言ったら、それはだめよ。なんて言われてしまって。

母「今日休む…？」

「そうしてもいい…？」

母「ご飯だけちゃんと食べるのよ。」

「ありがとう、お母さん。」

お母さんはすごく優しい、だからってわけじゃないけど学校でのことは相談しないようにしてる。
心配させてしまうから。

ベットのうえに寝転ぶ。

　
考えるのは、私が休んだら心配してくれる子いるのかな、

やっぱり休んだねって言われてるかな、

とか全て渡辺くん関連のことで…、

「友達になれたらどうなってたのかな、」

なんて。

私の名前を呼ぶ声が聞こえる…

「和泉………」「和泉………、」

目を開けると

母「あ、起こしちゃった…？ごめんね。さっきね、クラスの子が来たのよ。」

「え…、だれ、？」

母「そう言えば名前きくの忘れたわ…、」

「怪しい人かもしれないじゃない笑」

母「心配してたわよ、体調大丈夫ですか、って。」

「そっか…、」

母「あー、あとね。謝ってたわ。ごめんねって伝えてくださいって。何かあったの…？」

思い当たるのは…、深澤くんか、渡辺くん…。

「…なんだろう、なにもないから謝る理由ないのにね、」

なんて。

私に会いに来てくれたのは誰なのだろう…、