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盛「難波方面へ。あと僕、道言いますんで」
＿＿ バタン
運転手さんとのやり取りはモリシに任せて
携帯を開く
あの日の夜からずっと、一方的に連絡するも
Aからの応答はないまま。
LINEに至ってはスクロールをしないと
見つからない位置にまで下がっていて
だんだん心が折れていったのが分かるそれに
自分でも苦笑いしかない
リ「…………。」
＿＿ 大っ嫌い！
翌日、事務所が動き回ってくれた結果、
ネット版のみで紙面にはならんかったけど
既に大事なものは失っていて
最後にハッキリ聞こえた彼女の声が
頭の中にこだまするのを遮るように
目を瞑った
.
劇場に入ると相変わらず騒がしいけれど
誰も肝心なところは弄ってこん、
腫れ物みたいな扱いに感じて
それでも、その姿を確認するなり
近くのソファに座れば
明らかに気を遣ったケツと石井が移動してくれた
リ「＿＿ なあ、ずっと連絡しとるんやけど」
「………。」
リ「電話も出んし既読も付かんかってんけど」
「うん。ブロックしてるから」
リ「……へ、」
あ、うん
ブロック＿＿ ブロックね。
びっくりした…
あんな顔色一つ変えず…こんなことなるんや
分かってはいたけど平然と言って退けた姿に
自分がとんでも無い事をしたんだと
改めて突きつけられた気がして
袖へ向かう彼女をそれ以上
引き止めることができなかった
リ「モリシ、出囃子鳴らんかったらごめんな」
盛「はは…さすがにそんなことせんやろ」
.
甘かった、
袖での彼女は予想よりもっと上をいった。
「和牛終わり転換入りまーす、揃ってるよね？
さや香、ニッ社、紅しょうが、もも、天ピ…
あ、ピンマイク失礼しますね＿＿ 、はいどーぞ！」
リ「………、」
なんの一つの違和感も無いような台詞やけど
最後の一言は、俺へ。
それはそれは丁重に
普段全く接点のない他事務所のゲストさんのように
ピンマイクをつけられて
舞台へ上がるのだった、
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にゃんたろう(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。自分は今進路に迷っていて、そんな中この小説を読ませていただきました。このお話を読んで吉本の劇場スタッフになりたい、という気持ちが湧いてきて、将来YCAに通うことも頭に入れています。きっかけをくださった作者様に感謝です。 (2023年1月3日 21時) (
レス) id: c8c9916e01 (このIDを非表示/違反報告)
なも - 今日初めてこの小説を読ませて頂きましたが、すごくキュンとさせてもらいました！ニヤニヤが止まりません笑これからも楽しみにしています！無理せず、頑張って下さい！ (2022年9月25日 21時) (レス) @page28 id: ab3fa2d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - あおりんごさん» 昨日コメントお返ししたつもりだったんですがすみません！遅れましたが…勿体ないお言葉をありがとうございました。とても嬉しかったです。私情により今後ますますスローペースになるかと思いますが、お楽しみいただけると幸いです。お姉様方、私も大好きです！ (2022年8月2日 19時) (レス) id: 04b4b99b72 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - さぁやさん» いつもありがとうございます。我儘なんて！とんでもないです。いつも励みにさせて頂いています。またお話のアイデアもありがとうございます。現状ノープランですが…苦笑 膨らみそうな気がします！気長にお待ち頂けると幸いです。 (2022年8月1日 20時) (レス) id: 04b4b99b72 (このIDを非表示/違反報告)
さぁや - 更新ありがとうございます。私のわがままですがずっと続けてほしいですYO。。。（笑）すいません！ 卒業してからも劇場に立っているお相手が好きなので、できれば主人公の方から甘えて周りの芸人さんがパニックになる話とか読みたいです。ずっとずっと応援しています！ (2022年7月19日 12時) (レス) id: 4354795d9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2022年4月24日 23時
