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威勢の良い店員さんの声で襖が開くと
ボストンを持ったリリーが立っていた
「あれっ東京やろ今日」
リ「予定より巻いて帰ってたら
濱家さんから連絡あったから……寝とるし」
「今やで。ほんまに今」
正直、たまにあるから心配はしない
リリーも慣れた様子で自分の生と一緒に
水を頼んでいる
「濱家さん、リリーが来ましたよー」
リ「あなたに呼ばれて来たんすよー」
濱「……ぐー、ぐー…」
あかん、全然起きひん。
最近特に忙しいし疲れてはるんやろな
ホンマはまだまだ、飲める人やし
リ「そんな飲んだん？」
「いうて10時前に店入って…って
え、もう日付越えてんの！？」
リ「俺、終電乗ってタクシーで来たんやもん」
会話も全然途切れへんかったから…
全く気付かんかった
襖の前に固めている飲んだ残骸と時計を見て
全然だった酔いが少しきた気がする
飲み過ぎや、と隣でリリーも笑っていて
おしぼりを顔に当てられた
リ「Aもいつもより顔赤い」
「濱ちゃんがペース早いから」
リ「久々やろ2人って。何の話しとったん」
「いつも通りやで？仕事の話と賞レースの話と…
あっあと姫の写真も見せてもらったし」
最後の話は……なんか、割愛してしまった
何でやろ
別に普通に話してもええんやけど
「はい、濱家さんお水飲んでください」
リ「あと僕もいただきますね、乾杯」
濱家さんが寝てしまった今、
いつもと変わらんけどリリーに付き合う
「ふーん、スケールがちゃうね東京て」
リ「ビビったわ。
そんな話を濱家さんともしたかったんやけど
あ、そうや。……はい」
思い出したように鞄から取り出した何かを渡される
どこかで見た気がする包装紙…
「うわ、嘘っ！並んだん！？」
リ「ギリギリ買えた。ホワイトデーな」
「えっ私言うてたっけ？」
リ「この間テレビ、ガン見しとったやろ」
それは最近メディアで取り上げられている
東京のお菓子で。
ネットで完売やったから諦めてたのに…！
リ「ふはっ、そんな嬉しい？並んで良かったわ」
「やってっ、え、ありがと！どうしよ、今開ける？」
リ「家で開けたらいいやん。俺食わんし」
予想してなかった展開と、
お酒のせいもあるのか
テンションが高いのが自分でもわかる
リリーは笑いながらビールを飲んでいて
それからもう一人、
向かいにもニコニコしてる人がいた
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もなか(プロフ) - きゃばりあさん» とっても嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも相変わらずのんびりした関係性の2人かもしれませんが…引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。 (2021年4月6日 1時) (
レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
きゃばりあ - 初めまして！50話更新おめでとうございます！もなかさんの作品が更新されると、楽しみでわくわくしながら拝読しております。ひとつに絞れないくらいどのお話も好きで、今後の展開も気になります^_^また第2弾も楽しみにしています。応援してます！ (2021年4月3日 0時) (レス) id: 44c92ed02e (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - めるたむさん» 小ネタへの嬉しいご意見、ありがとうございます！とりあえず今、続編にて再掲載を決めました(笑)これからもたまにUP出来ればと思うので本編共々、よろしくお願いします！ (2021年3月31日 2時) (レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 湯豆腐さん» 勿体なさすぎるお言葉をありがとうございます。まだまだ知識不足ですが、なるべく皆さんのイメージを壊さないように作っていこうと思うので…相変わらず亀更新なこの小説を、これからもよろしくお願いします！ (2021年3月31日 2時) (レス) id: 3a12feba59 (このIDを非表示/違反報告)
めるたむ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！小ネタの内容もとても好きだったので落ち着いたら再び掲載してくださると泣いて喜びます！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月29日 20時) (レス) id: 41803ac6ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなか | 作成日時：2021年2月1日 0時
