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『アサヒくん…』

『ありがとう』

『でも、本当に大丈夫だから、』

『っ、』

『最初は本当に事故だったし、アサヒくんだって分かってるでしょ?』

『…』

『ジェヒョクオッパだって本気で最後までする気なんてなかった』

『オッパはそんな人じゃない』

『……うん』



離れた距離。
今度は私から詰めて、
アサヒくんの背中にぎゅっと腕を回す。

できるだけ優しく、
語りかけるように話す。

最後に小さく同意した後、
私の背中にさっきとは違って弱々しい腕が回った。


ジェヒョクオッパ、
確かにあれはやりすぎ。
さっきは私も焦って、
少しやばいかもなんて思ったけど、
よく考えればするわけない。

普段から距離は近い人だけど、
私やメンバーのことが大好きな人だ。

本気で嫌がるようなこと、
しないのは知ってる。


背中に回した手、
小さな子をなだめるようにとんとんと、
一定のリズムで動かす。


『でも…Aあの時、怖かったんやろ』

『え?』

『手、握った時震えてたから』

『っ、うそ…』

『やから、ごめん、』

『なんでアサヒくんが謝るの』

『怖い思いさせたから』

『もっと早く俺が来てたらそんな思いせんで済んだ』

『私が早く来すぎただけなのに…』


私の肩に顎を乗せて、
抱きしめたまま喋る。

私がどれだけアサヒくんのせいじゃないと言っても、

『ううん、俺が悪い』

の一点張り。

こんなに過保護だっただろうか、
普段のアサヒくんからはあまり想像できない。

もちろん優しいけど、
普段はヒョンソクオッパとか、
もっと過保護な人が沢山いるから。

アサヒくんがここまで言うのは初めてだ。


『アサヒくん、過保護だね?笑』

『やかましいわ』

『ははっ笑』


あぁ、良かった。
いつものアサヒくんだ。

少し怖かったんだ。
ジェヒョクオッパとアサヒくん、
いつもは本当に仲良しで、
私のせいでもう、今まで通りに戻れないんじゃないかって。

でも、うん、これならきっと戻れる。

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monaka12245(プロフ) - 読む専ペンギンさん» すみません、ありがとうございます!今確認したら外れてませんでした、確認不足です、改めてすみませんでした。また、何かあればご指摘頂ければ幸いです。 (2022年10月2日 12時) (レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
読む専ペンギン(プロフ) - コメント失礼いたします。私がコメントしている時点ではまだ外れていません。再度お手数ですが解除してください。 (2022年10月2日 1時) (レス) id: 840b72c947 (このIDを非表示/違反報告)
monaka12245(プロフ) - 三月@ ? ?さん» ご指摘ありがとうございます!すみません、知識不足で外し損ねておりました。以後気をつけさせていただきます! (2022年10月1日 12時) (レス) id: fcd022d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
三月@ ? ?(プロフ) - お、り、ふ、らたってますよ、違反なので消してください (2022年10月1日 11時) (レス) id: e9fcfd8598 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もなか | 作成日時:2022年9月30日 20時

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