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自分が部屋の中に連れてきた手前、なんとかしなくちゃと思うものの、どうしたらいいのか分からなくなって、ついには私まで黙りこくるしかなかった。

気不味い沈黙が流れ、振り子時計の無機質な音だけが部屋に響き渡っている。


体感としては数分間。その沈黙を破ったのは低く掠れた不死川さんの声だった。




「アンタはよく、恋仲でもねぇ男を一人暮らしの部屋に入れんのか?」

「………へ?」

「だからァ!こんなふうに、恋仲じゃねェ男を部屋にあげんのかって聞いてんだ!」

「い、いいえ」

「………」

「ここに来たことがある男性は兄だけですけど…」

「なら……いいけどよォ」



相変わらずそっぽを向いたままの彼の表情は読み取れなくて。でも、ほんのり耳が紅潮しているように見えるのは私の勝手な解釈なんだろうか…。



「相手が不死川さんじゃなければ、うちにあげていません」

「………」

「不死川さんだから、です」

「てめェ……それ意味分かって言ってんのか?」



振り向いた不死川さんは、顔面に青筋を立て、私を酷く睨みつけている。でも全然怖いと思えないのは、やっぱりその耳も頬も、赤く染まっていて、それがどうしようもなく愛おしいと感じだからだった………。



「意味って……何回も言わせないでください」

「……は?」

「……好きな人だから、部屋にあげてもいいと思ったんです」

「………っ」

「好きじゃない人ならこんなことしません。もう……本当に……好き好きって何回も言わせないでください。失恋することを分かっていて好きと伝えるのは……なかなか辛いんですよ…」



もう三回め、です……そう呟いた声は自分でも驚くほどか細く震えている。また、彼を困らせるようなことを言ってしまった…と自己嫌悪に陥りかけたその瞬間、

不死川さんの右手がゆっくりと私の後頭部に伸びて、私の顔面は彼の胸板に優しくぶつかった。

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もみじ(プロフ) - 覚悟を決めし者さん» 決めしちゃんありがとう!(;;)私はここではお話投稿しなくなるけど、相変わらず決めしちゃんのファンだし、これからも決めしちゃんのお話を読者として楽しみにしてるね^^才能に溢れた決めしちゃんが大好きでした!ビッグラヴ!!!! (2021年3月27日 19時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
覚悟を決めし者(プロフ) - 短い間だったけれど、仲良くしてくれてありがとう……!もみじちゃんと出会えてよかったです!!連投ごめん!!!!ビッグラヴ!!!!! (2021年3月26日 22時) (レス) id: 37c69db3c0 (このIDを非表示/違反報告)
覚悟を決めし者(プロフ) - もみじちゃん……!!コメントが遅れて申し訳ない( ; ; )完結おめでとう!!!恋愛に鈍くて初心な不死川さんらしさが溢れた素敵な作品でした……!!もみじちゃんが占ツク卒業しちゃうの死ぬほど寂しいけど、ずっと応援してるからね!! (2021年3月26日 22時) (レス) id: 37c69db3c0 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - 蓮さん» 蓮ちゃんありがとうっ!もう蓮ちゃんに言いたいのは……ただただ大好き!!!!それだけ!!!!これからは蓮ファンクラブ代表として読み手にまわるね^^本当にありがとな!!! (2021年3月25日 16時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - 古猫丸さん» わっ…まさか古猫丸様からコメントをいただけると思っておらず震えておりますっ。私には勿体ないお褒めのお言葉…本当に嬉しいです。ありがとうございます(;;)私、古猫丸様の書く煉獄さんがすっごく大好きなのでこれからも読みにいかせていただきますね^^ (2021年3月25日 16時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もみじ | 作成日時:2021年3月1日 19時

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