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イライラした気持ちはどんどん落ち着いて、

落ち着きすぎて、里美に寄りかかってるのが心地よくて、、なんかよく分からないけど、泣きそう。

涙が出る前に起き上がる。

里美が俺の顔を覗き込もうとするから、
こんな情けない顔見せたくなくて、
ベンチに座ったまま里美に背を向ける。

『泣いてんの?』
里美がいつかの俺の真似をして、後ろから両手を俺の両肩に乗せて、肩越しに顔を覗き込んでこようとする。

「は?泣くか。」

『ふふ。もうマサはこれからどうしたら良いのか、考えてんでしょ?何を練習するべきか。』

里美は俺の肩に手を乗せたまま、肩の後ろから話してくる

「当たり前」

『今日の試合、動画撮ったよ。』

「マジか。見たい。」

『帰ったらコピーするから、明日渡すね』

「うん。」

『うちのエースはこんなもんじゃないぞー!どんどん進化するぞー!』

俺の肩を両手でバンッ!と叩く

「イッて。」

うん。なんか、復活してきた。

「よし!」

おもむろに立ち上がると、俺の肩に手を置いてた里美が『わぁっ!』っと、そのまま引っ張り上げられて、気がついたら里美がベンチの上に立ってた。

『わー。今マサより背が高いよ〜』

「(笑)アホか。   サンキューな。」

里美がニッコリ笑って、
『いつでも慰めてあげるよ』とベンチの上で両手を広げている。

「うん。じゃ、あと3分だけ」
俺より背が高い里美にギュっと抱きつく。

『えっ』と里美は一瞬体を強ばらせたけど、

すぐ『よしよし』と子供をあやすみたいに、俺の頭を撫でる。

いい匂い…ネガティブな感情が全部流されるような…癒されるってこーゆー事なんだな。きっと。

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Meets(プロフ) - みかさん» わ〜!ありがとうございます!嬉しいです♪頑張ります!! (2019年12月14日 23時) (レス) id: 8183e20615 (このIDを非表示/違反報告)
みか - めっちゃ好きです (2019年12月14日 22時) (レス) id: 0541ecb78d (このIDを非表示/違反報告)
Meets(プロフ) - yumi06300658さん» ありがとうございます!だんだんストックが無くなってきたので焦ってますが、がんばって更新します! (2019年12月2日 8時) (レス) id: 8cd8e59c32 (このIDを非表示/違反報告)
yumi06300658(プロフ) - こんにちは、素敵なお話で続きを楽しみにしてます。 (2019年12月2日 8時) (レス) id: 127c71edcd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meets | 作成日時:2019年11月27日 23時

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