Dear 弱虫くん【Orange】

5 ページ5

.












「…なんだろ、そんなに怪しさを感じない…、純粋に嬉しいけどなあ……、ん？あれ、もう一枚ある」














手紙は2枚重ねになっていて、私はもう1枚のほうの手紙を読んだ。















『もし良ければ、手紙でやり取りしたいので返事を書いていただけませんか？308教室の教壇に置いていただければ、いつか取りに行きます。勝手で申し訳ないのですが、僕が誰かはまだ探らないでください。よろしくお願いします、返事待ってます』

















夏鈴「308教室…って、端の棟の誰も授業で使ってない教室だよね…、なにこれ面白そう！308張っとこうよ！誰か気になるじゃん！」















「……う〜ん、」
















…なんか、私が相手のことを信じすぎなのかもしれないけど。
















怖いとか怪しいより、繊細な何かを感じた。
















「……いや、いい。とりあえず今はこの人の言う通り何も探らないでおこう」

















夏鈴「え〜、気になるじゃん〜！」
















「そりゃ私も気になるけど…、なんか純粋な人のように感じるんだよね、文章も丁寧だし、恥ずかしいとかの理由じゃないのかな…まあドッキリとかだとしても個人情報とか書かなければいいじゃん、ね？」
















夏鈴「…Aはピュアだねえ〜、分かった、Aが言うならそうする！」

















「ありがと！笑 早速返事書こうかな、なんか今日サークル人いないし笑」












.

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す