あなたの前では（3） ページ43
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「 …A、いつまでいんの。そろそろ親御さん心配するでしょ？ 」
「 えー、先生が帰るまで？一緒に帰ろーよ。 」
「 無理です。 」
半笑いでそう言う谷口先生。
高校生の私は、体育教師の谷口先生に密かに恋をしていた。
谷口先生はそのルックスはもちろん、優しいところや結果ではなく過程も重視してくれるところなど色んなところが重なって好きになってしまった。
ルックスがとてつもなく良いので、そりゃもう色んな女の子から囲まれている。きっと先生からしたら私もその1人。だけど私はその「鬱陶しい女子高生」の中でもいいから、特別扱いをして欲しい。
でも教師とどんな風にして距離を縮めればいいのか分からなくて、こうしてストーカーまがいな行動を取ってしまうけど。
「 もう…Aも懲りないなぁ。俺もう31のおっさんだよ？Aはおっさんの方が好みなの？というか、Aは受験大丈夫なのか？ 」
きっと先生は私が本気で恋してるなんて知らないからそんな冗談を口に出来るのだろう。あなたの恋愛対象に私も入れて欲しくて、18のクソガキなりに背伸びをしたい。
第1ボタンを開けて、リボンを緩める。スカートだっていつもは2回折っているけど勇気を出して3回も折ってみた。髪の毛だって巻いて、いい香りがするようにオイルをつけて、つやつやな唇に見えるようにリップも塗った。
「 先生…私ね、本気だよ。本気で先生が好きなの。13歳差なんでどうでも良いんだよ、私には先生…いや、彰吾さんしかいないの。 」
もう夜遅く、学校に残っている先生も谷口先生しかいなかった。私はここぞとばかりに先生と距離を詰めた。
本気だって、分かって貰えるように。
先生も察したのか、先程まで上がっていた口角が下がった。私の肩を優しく押すと、「ごめんな、その思いには応えられない」と小さく呟いた。
「 やっぱり教え子に手を出すなんて出来ないし、何より俺らの関係がバレたら捕まっちゃう。 」
「ね？」と小さく言って、私をどうにか落ち着かせようと宥められる。それでもこの気持ちのやり場がなくて涙となって出てきた。先生のネクタイを掴んで、私の方に引っ張って強引に唇を奪う。
唇が離れると、先生は「なに…したの」と呆然としていた。私も号泣してしまって上手く言葉に出来ない。
「 ひっ…酷いっです！私、好きなのに…っ！ 」
そう言ってまたキスをしようと先生のネクタイを再度掴んだ。
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ゆりこ(プロフ) - 続編是非是非お願いします🙇♀️💓 (2023年3月21日 0時) (
レス) @page49 id: 77cf571e3a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - こんばんは。続編、ぜひお願いします。面白いので。。 (2023年3月20日 20時) (レス) id: d7601bed17 (このIDを非表示/違反報告)
ヒョナ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます📔♡ 続編希望です！！リクエストもまたさせていただきたいです☺︎ (2023年3月20日 19時) (レス) id: 915f0aebf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミミミのミ(プロフ) - 続編希望です…❥🫣リクエストも思いついた時に送らせていただきたい所存です(p_x)❕ (2023年3月20日 19時) (レス) @page49 id: 2bc7b134a4 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ミーこさん» わざわざお返事ありがとうございます。ミーこさんの文章は中毒性があり、続きを読みたくなります。本当にお金出して依頼したいくらいお気に入りです。これからも手が空いた時で良いのでよろしくお願いします。 (2023年3月15日 21時) (レス) id: d7601bed17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーこ | 作成日時：2023年1月15日 13時
