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友達に話を聞いてもらおうと振り向くと、そこには誰もいなかった。まさか帰りやがったか！と思いスマホを見ると、そこには「伊東がこっち近づいてきた時からもう帰った。あとはAがどうするかだよ。いい報告待ってます」と書かれていた。
変に意識してしまい、顔に熱が集まる。誤魔化すために机に突っ伏しながら待っていると、教室のドアがガラガラ、と音を立てて開いた。
「 おまたせ。汗臭かったらごめん。 」
「 あ、制汗剤あるよ。良かったら使う？ 」
「 うん、ありがと。 」
相当暑かったようで、額に滲んでいる汗や、ぺしゃんこになって肌に張り付いている髪の毛。冷房が効いている部屋だったので「めっちゃ涼しいここ。」と言って悪戯に笑った。
「 うん、で、ここはこうなるから…そう、そうそう。Aさ、物分りいいよね。俺、教えるの苦手なのにもう理解してるし。 」
「 ううん、伊東くんが教えるの上手だからだよ。物分り良かったら居残りなんてしないし。 」
「 そう？…まあなんでもいいや。プリント終わったし、帰る？てかA家どこ。 」
「 えっと…○○公園の近く。 」
「 え、俺と近いじゃん。尚更帰ろ。暑いしアイスも買お。 」
そう言って微笑む顔がかっこよくて、キュンと胸が鳴った。学校から出て、夕日が輝く道を歩く。思ってたより暑くて、歩いているだけで汗ばんでくる。
「 夕日出てるけど暑いね。今日の夜もエアコンつけて寝ようかな。 」
「 わかる。エアコンは手放せないわ。 」
「 だよね〜。あっ、コンビニ見つけた。入ろ！ 」
コンビニに入ってアイスコーナーへと行く。今日の猛暑には他の人も耐えきれなかったのかアイスの量が異常に減っていた。伊東くんはそれを見て「やば。やっぱみんな考えることは同じだよね」とぽつりと呟いた。
「 まあいいや。ガリガリ君かろうじて2個残ってるから買お。 」
ということになり、ガリガリ君を食べながらまた暑い道のりを歩く。まさか伊東くんと帰れることになるとは思ってもいなかったので、緊張でどうにかなってしまいそう。ガリガリ君のソーダの味もよく分からない。
「 …あのさ、良ければ30日の夏祭り、一緒に行こ。 」
「 ……えっ、 」
「 ……あ、いや別にAが嫌だったら行かなくていいけど。 」
「 いっ、行く行く！嫌なわけないし！ 」
「そ」と呟きながらそっぽを向く伊東くんの耳はとても赤かった。
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ゆりこ(プロフ) - 続編是非是非お願いします🙇♀️💓 (2023年3月21日 0時) (
レス) @page49 id: 77cf571e3a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - こんばんは。続編、ぜひお願いします。面白いので。。 (2023年3月20日 20時) (レス) id: d7601bed17 (このIDを非表示/違反報告)
ヒョナ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます📔♡ 続編希望です！！リクエストもまたさせていただきたいです☺︎ (2023年3月20日 19時) (レス) id: 915f0aebf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミミミのミ(プロフ) - 続編希望です…❥🫣リクエストも思いついた時に送らせていただきたい所存です(p_x)❕ (2023年3月20日 19時) (レス) @page49 id: 2bc7b134a4 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ミーこさん» わざわざお返事ありがとうございます。ミーこさんの文章は中毒性があり、続きを読みたくなります。本当にお金出して依頼したいくらいお気に入りです。これからも手が空いた時で良いのでよろしくお願いします。 (2023年3月15日 21時) (レス) id: d7601bed17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーこ | 作成日時：2023年1月15日 13時
